やっぱり、フランス映画は苦手

借りるまで、フランスホラーという事を知りませんでした。

まあ、最近じゃ『ハイテンション』とか『屋敷女』とか、フランス映画でもそこそこイケるのが出てたりするんで、ひょっとしたらこれも大丈夫かも、て感じで観てたんですが。

つまらなかった。ていうか、これはTV画面でチマチマ観るような作品じゃないと思います。劇場で観てこそ、本当に楽しめるんだと思う。なるほど「体感ホラー」というのも頷けます。

ある若い夫婦が得体の知れない「何か」に延々と追われるという、ストーリーよりも、撮り方や演出重視の作品です。後半まで「何か」の正体は明かされませんが、伏線がちゃんと張られているため、犯人が分かった時も「やっぱりな」て感じです。てか「幽霊より、モンスターより、恐ろしいものは何か」と問われた時に、カルトホラー好きならこの答えを出してしまいそうですよね。

今までフランス映画ってあんまり観た事がないんですが、その限りでは睡魔を刺激する作品が多いですね。セリフが少ないからか、そして、喋ってもボソボソという囁きにしか聴こえないからか。

やっぱり、フランス映画は苦手です。地味なら地味で、スプラッター色が強ければごまかしが利くんだけど。

ところで、冒頭の数分のシーンは、一体何だったんでしょうか。超常現象風に作ってあったので、いわゆる比喩表現とも取れそうな気がします。「何か」の正体を、生物的・人間的なイメージからいったん遠ざけるため、ですかね。よく分かんないけど。

これは決して他人事ではない

フランス産の、実話を元にしたサスペンス・スリラー映画です。

ストーリーは非常にシンプルで、林の中の大きな家に住む若い夫婦が正体不明の集団に襲われるというだけのものです。

映画の終盤までその正体は明かされませんが、明らかに殺意を持っているようです。

さて、その正体はいったい誰でしょうか?

宇宙人?

DVDボックスを発売した矢追純一監修でも、シャマラン監督作品でもありません。

ゾンビ?

奴等はもっとヨロヨロしてア〜ア〜言ってるでしょう。

そんな夢のある想像をしながら見ていると、終盤では愕然とすること間違いなしです。

正体が判明した瞬間、まったく別の種類の映画になってしまうというのもすごいですね。

ここがこの映画の評価を分けることになるでしょう。

とはいえ、それまでは非常に緊迫した演出のスリラーを存分に味わうことができました。

決して派手ではないのですが、追い詰められる瞬間を疑似体験する感じです。

特に音による演出が秀逸なため、ヘッドホンをして大きめな音で見ると何倍も楽しめると思います。

そして、最も恐ろしいのは、これは決して他人事ではないという点です。

最初に書いたとおり実話が元になっているため、現実にも十分起こりうることだからです。

ある日突然、問答無用に集団が自宅を襲い、理由も分からぬまま殺されてしまう、ということを想像すると、見終わった後もゾッとします。

純粋なホラーではないと思う方も居るかもしれませんが、純粋な恐怖を実にシンプルに描いてはいる映画だとは言えると思います。

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