この映画、とにかく暗い

スパイダーマンみたいなヒーローに憧れた主人公が自分にクモの遺伝子を注入して、超人的な力を得るという話。

アメコミを基板にしてるかどうかは知らないけど、この映画、とにかく暗い。

スパイダーマンというよりは『ダークマン』とか『ザ・フライ』みたい。

クモ男になっちゃった主人公は元に戻る事が出来ず、好きな人を不本意ながら突き放したり、飢えに苦しんでペットの犬を食おうとしたり。

憧れていたヒーローになれたが、結局は皮肉な結果が待っている。

主人公がいわゆる「いい人」なので、それなりに後味も悪いです。

すんごい悪人だったら、映画の雰囲気ももう少し明るくなったのになー。

変身する過程で身体にイレズミみたいな模様が入るんだけど、それを「すげえ!」と褒められて素直に喜んだり、連続殺人犯をぶん投げて殺して「やったあ!!僕はヒーローになれたんだ!」と飛び跳ねたり。何だかここで不幸フラグが立ってしまったようで、既に悲壮感が漂っています。

ダン・エイクロイド演ずる刑事もイイ味出てます。

頭のおかしい女房(ジャンキー?)を一途に愛して、寄り添って生きていこうとする姿が泣かせますね。

「私は強い男じゃないとダメなの!!」と言われながら、ターゲットの連続殺人犯は主人公に殺されちゃうし。

帰る家はあるけど、自分の居場所はない。主人公と同じくらい可哀想ですね。

この刑事を軸にしてサイドストーリーを作ってみても面白そうな感じがします。

作品としては並の完成度だし思わず見入っちゃうんだけど、この暗さはちょっとイヤ。

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