じわじわと恐怖が募っていきます

「REC/レック」はスペインで大ヒットしたホラー映画で、ハリウッドでもリメイクされたことがあります。
消防士の密着取材をしているドキュメンタリー風に撮影されていて、その和気あいあいとした雰囲気はホラー映画を観ていることを忘れるほど自然です。しかし待ちに待った通報を受けるとある建物に出動するのですが、理由を明かされないままその建物内に隔離されることになってしまいます。そこから徐々に不可解な空気に包まれ、ミステリー作品を観ているような感覚で目が離せなくなっていきました。
よくあるホラー映画のストーリーはゾンビであったり霊であったり、立ち向かう敵となるものが分かっているパターンが多いと思うのですが、RECははじめ何が起きているのかすら不明です。ただならぬ事態が起きている”らしい”という先入観で恐怖心が募っていくのです。
また、後にその建物内から未知の感染症が発見されたことが判明すると、更に絶望感が襲ってきます。狭い空間に隔離されているため、隠れることにも限界がありますし、外からは完全に包囲されているため逃げ出すこともできないのです。その中でしだいに感染者が増えていき、どんどん追い詰められてしまいます。
びっくりさせるシーンや激しい戦闘シーンなどの演出はあまり無く、とにかく精神的にくる恐ろしさを盛り込んだ内容だと思いました。
非常におもしろい作品だと思うのですが、オチがはっきりしない終わり方をしているのでそこが惜しい点です。

ホラー映画として面白かった

映画REC/レックはゾンビ映画としてよりホラー映画として面白かった。
RECのようなカメラ視点映像というのはクローバーフィールド等の作品から、いまいちというイメージがあったが。
本作は逆に閉ざれた空間ということもあり、舞台が二転三転するクローバーフィールドと異なることが、魅力的に映った。
ホラー映画として面白い。
ゾンビが登場するが、その理由はたいていが生物兵器や遺伝子が問題とされる。
しかし、本作は、さすがはキリスト教カトリックが強いスペインだけあり、ゾンビの原因は悪魔にあるとし、エクソシストな要素から、ゾンビ化する要因を演繹している展開は宗教的で意外と合致している。
とはいえ、ゾンビはブゥードゥー教に起源があり、密接にはキリスト教とは結び付くものではない。
グロイシーンや、途中で目を背けたくなるシーンが多分なのはゾンビ映画であるから仕方ないとしても。
救いようのない全滅、皆殺しの最後には救いがなかったけど。
この作品を見ていて、登場人物に助かって欲しいと神や天に祈ってしまうが。そうした思い空しく、惨殺されていく展開がゾンビ作品ではない宗教的な悪魔問題に多い作品であるからかもしれない。
スペイン映画は至るほど見ていないけれど。インド映画や上海映画と同等の面白さだった。
少なくとも、韓流ブームの韓国映画よりは百倍くらい面白かった。77分と短く、あっさり観れるので、ホラーが苦手な人も観やすい作品ではないかな?と思います。

息苦しさや焦燥感を楽しめる方専用

「REC/レック」は、2007年にスペインで公開されたホラー映画で、R-15指定。
イタリア・スペインはホラー映画大国なのですが、監督のジャウマ・バラゲロもスペイン人です。
作品は、ハンディカメラを持ったままの陰湿な映像で恐怖感をあおる撮影法です。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」でおなじみになり、「クローバーフィールド/HAKAISHA」でその手法はもろ刃の剣と酷評されてしまいました。
それはともかく、物語は消防士の活躍を取材にきた女性レポーターとカメラマンが緊急出動についていった、あるアパートでの惨劇です。未知のウイルスによる感染症で凶暴になった住人が人を襲い、消防士やレポーターも標的になる、という展開です。
「REC/レック」は非常に狭い範囲での物語で、観ているこちらも息苦しさや焦燥感を感じるのですが、「カメラマンもっとしっかり撮って!」と叫んでしまう、このイライラ感を楽しめないとただの苦行になってしまいます。
「こういうのはブレア・ウィッチ・プロジェクトで飽きたよ」という方には念のために付け加えておきますが、ストーリーの“核心”はあります。
ここからは勝手な推測ですが、ジャウマ・バラゲロ監督は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の、当時話題になった宣伝方法やメディアミックスが嫌いなのではないか、と思うのです。
同じ撮影方法ながら、戦略やストーリーの核心をきちんと見せる部分では、「俺ならこう撮る」というメッセージがみてとれる作品なのではないかと思います。

ぜったい感染したくない!

最初に観たのは試写会でした。怖い怖いと宣伝で聞いていたので、映画が始まるまで胸がドキドキしていたのを覚えています。
2007年スペインの映画です。後にハリウッドでリメイクされた『ザ・クアランティン』も観ましたが、やはり、本家のスペインの作品のほうが先に観たというのもあるかもしれませんが、リアルに感じられ衝撃的でした。

映画冒頭は、女性レポーターとカメラマンの二人が消防士さんの密着取材をするというなんら変哲もない怖くもない形で始まります。初めから終わりまで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド』と同じ、全編ビデオカメラを用いた主観撮影P.O.Vで、このカメラマンの目線で映画が進みます。

消防士の出動に密着して女性レポーターとカメラマンが、通報があったあるアパートに入ります。そこでまず彼らが見たのは、凶暴化して人に噛みつく血まみれの中年女性でした。あれよあれよという間に、そのアパートの住人や消防士が、未知の感染症に侵され、ゾンビのように凶暴化していきます。感染拡大を防ぐためにその建物は外から封鎖され、彼らは感染者ごと隔離されてしまいます。

主観撮影なので、観ている私まで一緒に隔離されてしまった気になり、未知のウィルスの感染と凶暴化した人たちに本当に怯えてしまいます。

映画ラスト、住人も知らない、開かずの扉だった最上階の部屋に入るシーンは、本当に怖いです。置いてあるもの、壁に貼ってあるもの、残されていた古いテープレコーダーの声とその言っている内容などなど、ライトもない闇の中で未知なるものに対峙した時の人間の恐怖が、観ているこっちにまで伝わってきます。

闇の中でみつかったソレは、本当に本当に心底怖かったです。

何があのアパートで起きていたのか

消防署を取材中のアンヘラとカメラマン・パブロ。アパートに老人が閉じ込められたと通報があったため、消防署員と共に現場に急行する。アパートの一室には血だらけの下着を着た老女。警官が老女に話しかけようとすると、老女がいきなり警官の頸筋に噛みついた!血まみれで倒れる警官。さらには、なぜかアパート全体が警官によって封鎖され、住民と警官、消防署員、そしてアンヘラとパブロは閉じ込められていることが分かる。

取材をしていたテレビ局のカメラの映像という体裁をとっているので、基本的に現場に居合わせていたカメラマン・パブロの視点で物語が進む。いわゆる、主観映像ものです。主観映像ものには、『ブレアウィッチ』で口から鼻血が出るほどガッカリさせられ、懲りずに『パラノーマル・アクティビティ』を見て耳から鼻血が出たけれども、これはうまく主観映像という制限を利用していて面白かった。現場にいた当事者と視点を共有することによって、視聴者も情報を制限され、「分からない」ことによって生じる不安を感じることができる。結局、何があのアパートで起きていたのか、あの最上階の部屋は何だったのか、ハッキリとした情報は映画からは得られない。でも、それはそれでいいのだと思われる。人は緊迫した状況に置かれたとき、決して〈神の視点〉など得られないのだから。

結局一度も顔を見ることのできなかったパブロよ。結構イケメンだと妄想させていただいております。

様々な趣向を凝らしたビックリ演出

全編が主観映像で撮られているという、「ブレアウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」のゾンビ版といった感じの作品です。

この全編主観映像を売り物にした映画の代表作として、必ず「ブレアウィッチ・プロジェクト」の名前が出てくるのには、個人的にかなり抵抗があります。

まるで「ブレア〜」が傑作のような感じがしますからね。

「主観映像の映画だから」ということで一括りにするのはいかがなものかと思います。

ブレアが糞だったからこの手の映画はやめよう、と思ってしまう方もいるかもしれません。

そして、この「レック」は素晴らしく怖く、面白い映画でした。

基本はロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と同じで、閉鎖された空間で周りの人間が次々とゾンビになっていき、そこからどうにか脱出しようと主人公達が奮闘するという内容です。

見所は、なんといっても様々な趣向を凝らした「ビックリ演出」です。

観客をいかにビビらせるか、について考えに考え抜いた演出が目白押しで、まさにお化け屋敷アトラクション映画といった感じですね。

そのため、怖いシーン以外は割りと退屈です。

前半は少し眠い部分もあり、途中で「もういい」と思う人もいるかもしれません。

しかし、後半は緊迫感あふれるシーンの連続でラストまで飽きることはありません。

「あーヤバい!」「もう駄目だ!」と思わず声を上げてしまいそうになります。

純粋に怖さを楽しもうとする方なら楽しめるはずと思いますが、色々と細かい部分が気になったり考えてしまう人には向いてないかもしれません。

かなり緊張感のある作品

かなり緊張感のある作品だと思います。

ホラー映画として面白い。

POV(point of view)とか言って新しい言葉作っていますが、何の事はなく「ブレアウィッチ」からヒントを得た撮り方なのですが、部屋の明るさや距離の遠さでそこに居るのか居ないのかよくわからないゾンビの撮り方のセンスの良さに脱帽でした。

印象に残ったのは、カメラマンがあまりの驚きに対象物からカメラを外してしまう(必然的に客は対象物を遮られてしまう)あたりはリアルかつ巧妙な映画的演出になっていました。

太った老女のゾンビ、ゾンビが手すりに繋がれていたり、アジア人(日本人?)のゾンビ、いちいち設定が嫌らしいぐらい緊張感を掻き立ててくれました。

ただ一つだけ頂けなかったのが、鍵を手に入れドアを開けようとする主人公の後ろにゾンビが猛ダッシュで迫ってくるシーンがあるのですが、鍵が20個ぐらいあるにもかかわらず一発で鍵を当てていました。それだったら最初から鍵を一つにしたほうがよかったように思います。ここは嘘くさすぎました。

後予告編見せすぎ。予告編観ていなかったら衝撃で満点ついけたかもしれませんでした、残念です。

ラスト10分ぐらいはこれでもかとラストスパートをかけてきます、正直ハラハラしました。

この作品を見ていて、登場人物に助かって欲しいと神や天に祈ってしまうのですが。そうした思い空しく、惨殺されていく展開がゾンビ作品ではない宗教的な悪魔問題に多い作品であるからかもしれません。

モキュメンタリー作品でもダントツのおすすめ

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」から急激に増え、今でも定期的に出る、ハンドカメラで素人がドキュメンタリー風に撮った作品「モキュメンタリー」。

私はその中でもこれがお気に入りだ。

スペイン、夜勤の消防隊員の密着取材をする女性レポーターとカメラマン。彼女のテイク1〜3が無機質に入っていたり、消防隊員とバスケをしたりする日常的なシーンが流れることから、編集が全くされていないことがわかる。つまり、この映像の主にきっと何かがあったのだと予感させてくれる。

退屈な映像から未だ余韻を引きつつ、あるアパートからの通報で消防隊員が出動するシーンとなる。当然彼女たちも一緒にアパートに向かう。緊張感はあまりない。

通報したのはアパートの住人だ。変わり者の老婆の部屋から叫び声が聞こえたというので通報したとのこと。警察もおり、消防隊員と一緒に最上階の老婆がいる部屋へ取材へ向かうレポーター達。そこには様子のおかしい、血まみれの老婆がふらふらと立っていた。

いつものことのように対処する警官に、老婆が突如首筋に噛み付く。

傷は深く、血が止まらない。瀕死の警官をアパートから出そうと1階へ連れて行くが、なぜかドアを開けることが出来ない。

アパートは警察に完全に包囲され、誰一人共出ることができなくなっていた——

まず、大体が「事件に巻き込まれた素人」が撮影した作品が多い中、これはプロのカメラマンが回したことになっているため、他に比べて「ブレ」が比較的少ない。要するに、酔いにくいのだ。

「ブレア〜」や「クローバーフィールド」などは、気持ちが悪くなって途中で2、3回は止めてしまった私だが、これは途中1回のみの休憩で済んだ。つまり全く酔わないわけではないのでご注意を。

そういう意味では、プロのカメラマンの割には画がブレている気がするが……。

私がこの映画が大好きな理由は、最初に出てくる太った老婆が逆行を浴びて黒いシルエットとなっているシーンが、あまりにも不気味すぎるからだ。

ふらふらと揺れ、何を考えているか全くわからないのに、人の形で、しかもそれはどこにでもいそうな太った老婆だ。

アパートの面々も多種多様で面白い。子連れの女性や老夫婦、中国系の家族やインターンの医学生など、それぞれの立場でそれぞれの主張をしてくる。それが終盤の伏線へとつながっていく。

ストーリー終盤、どうして封鎖されているのか、老婆がどうしてああなったのか謎が解けてくるのだが、そのオチは人によって異なるだろう。私はとても大好きだが。

結末の好き嫌いは分かれるかも?!

"まずこの映画の私の評価ですが、80点といったところでしょう

か。登場人物の中の2人がドキュメンタリーの制作をしている2人で、1人が撮影をしながら物語が進んでいくという内容なので

手ぶれ映画が苦手な方にはちょっと見ていて疲れる映画かもし

ません。いわゆる感染系の映画なのですが、建物に閉じ込められ

ているドキドキ感と、いつ自分も感染するか分からないという恐

怖感が手ぶれの画面でヒシヒシと伝わってきます。登場人物たち

がヒステリックになり声を荒げたりするところは正直イラッと

することもありますが、主人公の女性の勇敢なところや、他の閉

じ込められているメンバーとの協力する場面などでは感心すると

ころもあります。見ていると「もし自分がこのような状況に置か

れて感染しちゃったらどうしよう?」などと考えてしまい、恐怖

感も倍増します。最終的には感染原因や理由は詳しくは分からな

いのですが次作に向けて「伏線?」と思える内容もあり「今後

パート2があったら分かるのかな?」というありがちな展開な

だな〜とも思いました。結末は、ハッピーエンドが好きな人と

そうでない人とで好き嫌いが分かれる内容だと思いますが、

私としてはなかなかいい終わり方だなと思いました。この1作

だけでは分からないことが多いので、2作目が見たいなと思った

ら案の定2作目もあるとのこと。ありがちな”2作目はイマイチ

だった”ということがないことを祈りつつ、2作目も見てみたいと思っています。"

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