ホラーとしてもスプラッタとしても...

ホラーとスプラッタを愛してやまなかった高校生の頃に見た映画です。
今改めて調べてみたら、「ゴースト/血のシャワー」なる映画のリメイクだったそうです。
なるほど、確かにストーリー展開はちょっと古典的です。
2000年代初頭には最新技術だったVFXを多用し、冒頭1シーンだけで100人単位の人が惨殺されるというのはかなり衝撃的でしたが、映画全体としては静かな印象でした。
ネタバレにはなりますが、この映画では「少女=処女=善なるもの」という概念が全体を貫いています。
その概念は、日本人なら誰しもが持ち合わせる、暗がりにぼんやり現れる女の子を見ると背筋がゾッとする...という感覚との間に、決定的な違和感を生じさせてしまいます。
その違和感に気づいた瞬間、「じゃあこいつらは死ぬな。どんな風に死ぬんだろう」というワクワク感だけが残る単なるスプラッタ映画に成り下がってしまうのが残念でなりません。
スプラッタとしての出来も大したものではなく、この映画にスプラッタ要素を求めてしまう人でも、「同じ時間で『サスペリア』でも見ればよかったかな」と感じてしまうでしょう。
映像技術は素晴らしいのにそれを活かしきることができず、ひたすら「すごいだろ!こんな殺し方だって見せられるんだよ!」と自慢されているようなもの。
わたしの場合はレンタルショップでオススメされていただっただけにショックも大きかったのだと思いますが、総評としてはやや駄作といったところです。

評価に悩む映画

「細いワイヤー状のもので人体が切断される映画」という謎カテゴライズでお勧めされた映画。

激しく出オチのそのシーンは美しさすらある。後半、そのシーンをもう一度やるのだけれども、ハードなロックな音楽にのせた惨殺シーンは「羊たちの沈黙」のクラシックの音楽に合わせて惨殺されるシーンには劣りますが、「惨殺シーンの中で」かなり好きなシーンの部類に入るのではなかろうかと思う。

あと、ゴーストシップにあった缶詰を食べるシーンはホッコリするよね。各所でトラウマを生んでるみたいだけど、僕はそんなことなかった。「イナゴも海老みたいな食感らしいし、もしかしたら美味いかもしれないのかなぁ」と、でもあれが口の中に入ると気持ち悪いね。やっぱり、エイリアンよろしくでお腹からハエが出てくるくらいが…ってそれもう違う映画か。

結構ビビリながら探索シーンとか見てて、本気で殺しにくると思ったらわりとそんなことなくて、拍子抜けだった。あ、でもいつの間にか水死は結構好きだったかなぁ。

でも、他の方々あまり殺され方にスタイリッシュさがなかったのが残念かなぁ。エロに「釣られたクマー」はちょっと醒めたもの。彼はもうチョイ、ギャグに走って愛されキャラにして、実は生きてましたー位のポジションでいてほしかったね。

ホントなんか真面目だし、整合性とれてないんだよ登場人物が、「チームもの」やろうとして、どこにもチームの良さを感じないんだもの。

んで最後のオチが、「サタン様が人間の魂を集めるエサでした〜」でしょ。「ええー」ですよ。

美男美女がいっぱい

B級ホラーらしいですが、目を背けたくなる衝撃的なシーン満載の映画です。

冒頭の客船でのパーティーは本当に勘弁して欲しいくらい、えげつないシーンで失神モノです。観た誰もがドン引きした筈です。実際に可能かどうか「怪しいじゃん」と思ったものの、映像のリアルさやショッキングなことはこの上ないので子供とは絶対に見ないほうがいいです。

ストーリー的には行方不明の豪華客船を探す賞金稼ぎチームが、霊魂を集めようとしている悪魔にはめられて幽霊船と化した豪華客船の中で次々と犠牲に・・・みたいな感じです。この救いようのない残忍な映画の唯一の長所は、美男美女が多いということでしょうか。良い人悪い人かまわずお顔がよろしいので、誰か死んじゃうたびに「もったいない、まだ観ていたかったのに」と残念な思いでいっぱいでした。物語の鍵を握る少女も怖いくらい綺麗だし、当の悪魔もめちゃめちゃかっこいい。さらにどうでもいい脇役もイケメンで、けっこう最後まで頑張ってくれて意外でしたが萌えることができました。

肝心の衝撃シーンは多々ありますが、イチオシはやはり缶詰を食べる場面でしょうか。美味しいねとモグモグ食べてたらじつは「ビーンズ動いてました」みたいな。女子3人で観ていましたが皆絶叫しました。あとは殺戮シーン回想で美女シンガーが痛〜い死に方したり、発情した賞金稼ぎのアッサリとした死に様とか、とにかくいろんな意味で驚きっ放しでした。プールのシーンもひきつります。すごく悪趣味な映画と思いますが、なかなかヒネリが効いてて見ごたえは充分と思います。

音楽は良いです

廃船に乗り込んだ登場人物たちが怪奇現象に襲われるというホラー映画ならではのドキドキ感と、船に何が起こったのかという謎解きがこの物語の2大要素。船のセットも雰囲気が出ていて、中盤くらいまでは結構楽しく観れたんだけど、血のプールが出てきたあたりから嫌な予感がし始めてきて、ラストでそれは的中する。

もう突っ込み所満載。というか突っ込んだら負け。え?何?何コレ?何の意味があるの?何をこれで表現しようとしてるのあなた方?面白い面白くない以前に画面の前でポカーン。もう脚本家が途中で仕事を投げたとしか思えない。こんな意味不明な設定持ち出してこないで、ホラーならホラーらしく謎のままで終わらせるか、百歩譲ってこの真相でいくとしても、もうちょっと上手いやり方があっただろうに…

それと、船の内部のセットが素晴らしい出来なのに反して、最期のシーンのCGがいささかしょぼい。ま、そこまで予算なかっただろうし、頑張ってるほうだろうから仕方ないか。

なにげに「エンド・オブ・デイズ」のガブリエル・バーンが出ている。はっきり言ってバーンの無駄遣い。ちょっとこの扱いはひどい。船長、あんたも仕事選べよ。メイキング映像で「役に感情移入した」とか言ってたけど絶対嘘だな。

あと、少女の幽霊いくらなんでも喋りすぎです。どう見ても人間にしか見えません。ま、可愛かったから許すけど。

音楽は良いです。特にエンディングで流れる曲はむちゃくちゃかっこいい。サントラには入ってないらしいのでちょっと残念。

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