現代っ子が見てもさほど楽しくはないかも

アルフレッド・ヒッチコックの作品の中で世界的に最も知られるサスペンスホラー映画。国内的にはNo.2か。

制作は1960年なので映像技術の低さや音声の聞き取りにくさはご愛嬌。

また本映画は制作費が(一流映画監督としては)極端に安い。制作費1億円で、一流の俳優を使い、あとは演出の技工と宣伝でどこまで伸ばせるか、という実験的作品であった。

また当時としては奇抜な物語の構成となっていたのだが、惜しむらくはレンタルDVDではパッケージで既にネタバレされているのだ。

50年前の、今ほどメディアの発達していない時代ならネタバレも無く、この大どんでん返しを心から楽しめたのだろうが、残念ながらそんなわけにはいかないのが現代である。

また現代のように機械じかけによるカメラワークも使われているわけではないため、退屈であることは致し方ない。

予告編で執拗に「途中からは観ないように」「観たらしゃべらないように」と繰り返してますが、まぁそうなんです、楽しむためには。

ただしそのタネあかしを、さもエラそうな精神科医が一気に喋って終わらしちゃうのが、ちょっと残念。

年配の映画マニアとの話の種程度に見ておくのはいいだろうが、現代っ子が見てもさほど楽しくはないかもしれない。

もし見るならば、ヒッチコックの作品としては国内人気No.1の「鳥」を薦める。

余談ではあるが、大槻ケンヂ及び筋肉少女帯の楽曲「ノーマンベイツ」の原点もこの映画にあると見て間違い無いと思われる。

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