あの映画を彷彿とさせます

ただのスラッシャー・ムービーかと思いきや、ワニを登場させて動物パニックものにしたり。このワニ+ロバート・イングランドの合わせ技と来たら、もう『悪魔の沼』を思い出さないわけにはいかないでしょう。ただのチャンポン映画とはワケが違います。無駄だと思われそうな設定にも、ちゃんと意味があるんです!

オンボロ小屋が拠点=悪魔のいけにえ

いたずら坊主達が小屋に放火→畸形の子供焼死→化け物になって無差別に復讐=バーニング

なんかもう、否が応にも全てがホラー祭りに見えてしまって仕方ない。発端となった事件当日はハロウィンだし!

ラストは…誰もが驚いたあの映画を彷彿とさせます。

化け物の登場シーンがすごい。ホラーファンの心を知ってか、ちっとも勿体振りません。

オンボロ小屋からこちらに向かって「ウオー!」と走ってくるクリーチャー。こりゃたまらん!チラ見せどころか全身、そして闘争心まで剥き出し!

強いのか弱いのか分からない上にちょっとマヌケっぽい所がまた良いですね〜。特殊メイクを施された凶暴クリーチャーは、人間らしい温かさと可愛らしさを併せ持つべきなんです。冷酷なCGとは違うんです!

スプラッターシーンも、ちゃんとホラーファン向けに作られてます。要するにそこそこキツイ。そして、殺し方もバリエーション豊か。まるで13金みたいですね。あるいは素手で手足をもぎ取り、あるいはシャベルで首チョンパ、あるいはチェーンソーで顔面破壊!いやーよくやった!私もホラーファンのはしくれ、涙ながらに拍手喝采を捧げたいと思います。

アメリカンB級ホラー好きのためだけの映画

予告編に「オールドスクール・アメリカン・ホラー」と出てきますが、正にそれがこの映画のすべてですね。

正確には「オールドスクール・アメリカン・スラッシャー」ですが。

早い話、13日の金曜日系のスラッシャーホラーをそのままやってみました、という企画なんですね。

ただひたすらパワフルで醜く汚らしいだけの、これまた単純な殺人鬼は、見世物としての殺戮シーンを無愛想ながらもサービス精神たっぷりに見せてくれます。

アメリカ人の家庭に招待されたら、自宅の庭でバーベキューパーティーを開かれ、ひたすらボリュームたっぷりの牛肉ばかりを大量に食わされるような感じです。

牛肉もデイブ・スペクターのアメリカン・ジョークも大好き!という人には極上の時間ですが、そうでない人には拷問でしかない。

この映画は、あえてそう割り切って作った、アメリカンB級ホラー好きのためだけの映画と言えます。

ドリフのコントは、もう何度も同じネタをやっているので、どうなるかがすべて分かった上で「こうなるぞ!そらやっぱり!」と楽しむものですが、この映画もまったく同じです。

斬新な内容や、衝撃的な展開を求める人には退屈かもしれません。

しかし、この映画を作った人は、好きな人には徹底的に楽しんでもらおうと、自分のやれることはすべてやっているようで好感が持てます。

何もそこまでしなくても、というほど執拗に破壊される人体は、決してリアルな作りでは無いですが、中学生の自由研究なら担任の先生が「努力賞」をあげてしまうほどよく頑張っています。

残酷はテクニックではなく心意気だ、とでも言わんばかりです。

殺人鬼の力技がいい

"なんかのDVDに予告編が入っててゴアシーンがなかなか良かったので観たかった作品。

さて登場人物が主人公とヒロイン的キャラ以外みんなアホ。

しかも何故かアホが生き残っていくという素晴らしい作品(結局死ぬけど)

シリアスなスプラッター風に始まり、その線で行くのかと思えばアホのお陰で若干お笑い/スプラッターコントの様な場面が目立ち始める。

緊張感あるシーンなのにいらない会話が意外に多くて「そんな話どうでもいいじゃないか」とつい突っ込んでしまいます。

それ以外にも殺人鬼があっさり歩いて現れてしまったり、一応「人間」の設定なのに移動が速い!速すぎる!神出鬼没すぎる。

そしてなによりタイトルのハチェット(手斧)をほとんど活用しないのが凄い。一応ハチェットのいきさつはあるものの、そんな深くもない。違うタイトルでいいよ(笑)

と、こきおろすことばかり書いてますが、実際は思ったより面白かった。

ゴアシーンが若干嘘臭さはあるものの結構頑張って良かったし、殺人鬼の力技がいい(でもどうせならハチェット使えよ)

気になったのはセリフに「スコット・バーンズ」て名前が。

これ、あの人?あの80年代デスメタルプロデューサーのあの人?気になるわ〜。

それと、男なら冒頭の「カラフルおっぱいポロリ祭」はなんなのかも気になるはず。なに祭なんだ!道端でゲロ吐いて!行きてえよあの祭!

そしてラストのいきなりブツッと終わるのは悪魔のいけにえへのオマージュでしょうか?(言いすぎでしょうか)"

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