細切れの断片で話が繋がってる感じ

白人の出てくる白人の映画だったから昔見た時はピンと来ませんでしたが、

「アメリカ人がイギリスの田舎で地元の伝説の野獣(狼)に襲われて都会のロンドンで狼男に変身するのを畏れる」という話は

「日本人が中国の四川の山奥で地元のキョンシーに襲われて香港の安宿でキョンシーになるのを嫌がる」と置き換えれば、ああなるほど、という感じ。

決定的な売りがストーリーに無い分クスグリが散らばってて、

荒野のパブで五亡星にロウソクで悪魔信奉風の祭壇があり、

看護婦が応急処置の時に主人公の割礼痕らしきものを見たのでユダヤ系かな?ぐらいで、

オオカミ菌のせいで悪夢を見る様になっていくとナチス風のオオカミ男が銃を撃ちながら家を焼いて行き。

変身した顔は狼というより悪魔的風貌で、最初に死んだ同僚や主人公狼に殺された被害者達は時間の経過とともに腐敗を度合いを強めながら、

ポルノ映画館とかに現れて「君が死なないと我々の魂が救われないから早く自殺しろ」とふざけ半分で自殺の仕方を提案。

とかまあ、そんな感じで何となく関連付いた細切れの断片で話が繋がってる感じです、主人公が悪夢ばっかり見てるので幽霊達も悪夢の一部みたいだったり、本人も自分がどうなってるのか分からないとことか、

本当はこの映画は「ウソか真か」っていう幻想的な味わいを狙った目立たない小品という感じの映画な気がします、リック・ベイカーがアカデミー賞取ったので色眼鏡で見られてしまいましたが。

田舎の昔話の野獣が都会に人知れず出てきた興奮が感じられる地下鉄の坑道のシーンの恐さがとても気持ち良いというか、変身シーンより緊張感があって良いですよ。

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