まるで気持ち悪い悪夢

今まで観てきたゾンビ映画の中ではかなり異色。取り入れる必要性が一切感じられなかった後半の宇宙人ネタは何だったのか。支離滅裂な展開に呆気をとられ、何だか納得のいかないままに映画は終了。酔った状態で脚本を書き上げてしまったんだろうか。きっと5年後には立派なカルト・ムービーになっている事だろう。セットから滲み出る安っぽさ。H.R.ギーガーあるいはクローネンバーグが描くような生物美。まるで気持ち悪い悪夢みたいでした。

なので観た人の価値観によって「こりゃ駄作だ」「これはこれでアリなんじゃないか」の賛否両論に分かれそう。話としてはメチャクチャだし、画質も悪い。演技も下手だしすごい美男美女が出るわけでもない。つまりは長所らしい長所は何1つとしてないわけだが、その代わりに独特すぎる世界観がある。こういう世界観によって作品のクオリティーが下がるか上がるかは紙一重。いわばかなりリスキーな賭けに出てしまっているわけである。小さな子供がクレヨンでぐちゃぐちゃに塗りつぶした絵を「これ、上手でしょー?」と得意げに見せてきた時の心境を味わいました。

…と言いたい所だけど、実はエイリアン2のモロパクリだったりして。

隊員の腕についていた装備品は、プレデターがつけていたアレにそっくりでした。

にしても『食人族2』『サンゲリア2』の監督の遺作がコレだなんて…

「最期のその時まで日の目を見なかった、1人のホラー好き野郎とその作品たち」を目の前にして、言いたい言葉が見つかりません。

彼は、果たして無事に成仏出来たんでしょうか。

我慢して最期まで観てほしい作品

海の真ん中で奇跡的に救助された女性、生物学者のシャロンが主人公。

彼女はある島で生ける死者たちに襲われたのだという。だがその話を信じてもらえず、精神的に不安定と言う理由で会社をクビに。毎日ゾンビの悪夢にうなされるシャロンは仏門に入り僧として生活をしていた。

だが、タイラー社が存在しないはずのゾンビの島を発見。そしてゾンビを別の島の研究所に連れ帰ったが、研究所との連絡が途絶えたと言うのだ。タイラー社はシャロンをコンサルタントとして勧誘しに来た。

シャロンはゾンビの悪夢を振り払うために再び島に向かう…という話。

イタリア製、ビデオ撮りのゾンビ映画。食人族2でおなじみのブルーノ・マッティ監督の遺作。

イタリア製と言いますが、アジア臭がプンプンするこの作品。

酒の力もあるかもしれないが、物語の終盤に子供のゾンビが出てきてから笑いが止まらなくて困った…終盤が滅茶苦茶面白い。謎過ぎるラスボスもポイントが高い。

パクリだのなんだの言われているけど、そんなことはどうでも良い。エイリアン2?なにそれおいしいの?

最初はつまらないけれど、我慢して最期まで観てほしい作品。

いや、つまらないと言っても突っ込みどころは満載なので、やっぱりしっかり観て欲しい。日本語吹き替えで。

この作品のゾンビは足が遅いくせに急に俊敏に人を襲う。見た目は全体的にどろどろと変形したようなゾンビで私好みだった。じっとしていたり急に動いたりはどうかと思うが。

特におでこに目がついていた、顔がおっさん身体は幼児のゾンビが可愛かった…!あのフィギュアがあるなら欲しい。胎児のシーンも、きっと見所のひとつ。

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