ファイナル・デッドサーキット 3D

3Dの特性をちっとも生かせてない

「ファイナル・デスティネーション」シリーズの4作目。

1,2,3と来て、3でかなり息切れしていたのは分かっていたが、4作目の監督が2の監督と聞いてかなり期待していた。最初の予知のシーン、2が一番迫力があったから。

が、とにかくガッカリ。

3Dってのがこの映画のウリなんだろうけれど、3Dの特性をちっとも生かせてない。

「キャプテンEO」を見習え!この映画は、映画のプロが作ったかもしれないけれど、3Dのプロが作ったとは到底思えない。途中で、3Dだってこと忘れるレベル。これで2000円は高すぎる。

映画の内容の方も、緊張感に欠けて、シリーズの良さが見失われつつある。

まず、最初の予知のシーンが平凡。サーキット場の大事故、もうちょっとうまく作れなかったのかね?

どこかの映画でいつかみたような、そんな平凡さ。

「恐怖の魔力 メドゥーサ・タッチ」の大聖堂崩落シーンの方がよっぽど恐かったっつーの。

予知のシーンの衝撃性がもっとも肝要なのに、そこでダラダラしちゃってるんだもん、そりゃその後もダメだ。しかも、今回予知のシーンが大杉。1回でいい。しつこい。

死がどこまでも追いかけてくる、というシリーズの独特な設定を生かすためには、死が思いがけないところから忍び込む、その緊迫感が大切だと思う。

だから、風呂場で死んだり、キッチンで死んだりっていう、日常の何気ないシーンに死が訪れるところに面白さがあった。なのに、今回はどの死のシーンも大がかりすぎる。

そうじゃないんだよ!家庭内事故で死んでくれよ!

もう死神ヤケクソじゃねぇか

ファイナルデスティネーションシリーズ4作目。飛行機事故、玉突き事故、ジェットコースター事故ときて、今度はサーキットのクラッシュ事故から生還したメンバーが例によって「死の連鎖」に巻き込まれる。さらに今作から3D採用。ってことで今回は「何かが飛んでくる」系の死に方が多い。

死に方がいつもにも増してグロくて、首が千切れたりぐっちゃぐちゃのミンチになったりともうやりたい放題。その割にさほど怖くないのは、もはや観るほうも慣れっこになってしまったからか。2作目みたいなフェイントも少なくて、あぁ次に死ぬのはこの人ね、って感じでいつものピタゴラスイッチが作動していくのでドッキリ系の怖さはあまりない。最後の方は強引すぎてもう死神ヤケクソじゃねぇかと思わず突っ込みたくなる。

彼らが死ぬことは観客も了解済み、ってことでストーリーは過去最大級に薄味で、説明を思い切り排していきなり死の連鎖に突入。スピーディーといえば確かにそうなのだが、1・2作目みたいな「死の筋書き」をめぐる謎解きやメンバーの団結みたいな要素が皆無なので、ひたすら「嫌な死に方コンテスト」的面白さしか残っていない。まぁ確かに観客はそれを求めてるんだろうし、そもそも作るほうも観るほうも悪趣味な映画なのは分かってるんだから潔い割り切り方とも言えるが。

やたらスタイリッシュで、かつ、これまでの「おさらい」をしてくれるオープニングはワクワクした。エンディングなども含め、音楽に関してはシリーズ中いちばん良かったと思う。

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