一人の少女の悲しい物語

楳図かずおには、六十年代の日本映画が最高にマッチするんですね。

演出、役者、台本、ロケーション、造形と、どれを取ってもぴったりとはまってるんです。モノクロ映像というのが、そのおどろおどろしい世界を引き立ててくれます。

これは、一人の少女の悲しい物語です。人間の業というものの怖さ、悲しさを描いています。

おそらく子ども向けのホラー映画として、当時は公開されたのではないかと思われます。

人間に大切なのは、顔やスタイルの美しさではなく心の美しさだ・・・と締めていますので。

教訓を含めた怪奇映画というのが、やはり当時では主流だったんでしょうね。

その中でも、こちらは子どもに向けての教訓です。

蛇やCGなどは、ぶっちゃけむちゃむちゃ拙くて、目を覆いたくなるほどひどいですが、そこで歴史を感じましょう。

主人公の姉となる蛇娘の子が、特殊メイクをしているときより普段の方が蛇っぽいというのが不思議です。

目がマジで蛇っぽくて、よくぞこんな子を見つけ出した!と、それにはかなり驚きます。

白髪魔は・・・・・・別にいらないんじゃないかなぁ。

一応、大人向けへの教訓として描かれた存在が白髪魔だけど、途中からいきなり登場するから微妙です。

捻りや予想外のオチなどは何もありませんが、純粋な怪奇映画として楽しめるのではないでしょうか。

あんなにもCGとかがどうしようもないのに、効果音とかは今よりも断然怖さを演出している気がします。

ところどころ(至るところ?)笑えるところがありますが、決してコメディではありません。

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