原作には到底敵わないけれど

この映画を良しとするかどうかは、この原作を読んでいるかどうかにかかっているような気がします。つまり、原作が余りに長く、映画は原作に忠実に描こうとしているのですが、どうしても説明不足は否めず、読んでいないと十分に理解することが出来ない。そんな作品だったように思います。

全く前知識なく観に行った人は、京極堂の初っ端の長々としたご高説で参っちゃうんじゃないかと思います。

私はそういうところが好きなんだけどね。

映像化が難しいトリックに加え、原作のイメージがそれぞれあった個性豊かなキャラクターを俳優さんがどう演じるかも不安でしたが、上手い感じでまとまった気がします。

原作には到底敵わないけれど、これまで遠く夢の世界あった大好きなものが、手に届きそうなくらい近くまで来たって感じです(←褒めてる)。

おどろおどろしさはそんなにないけど、音楽は良かったなぁ。

古い映画の雰囲気が出てて、でも現代的で。

音楽だけでなく衣装とか小物とか建物とか全部が、現代的なものと旧時代的なものが混ざっている感じで、昭和27年という絶妙な時代背景を感じられました。

サブリミナル効果というのでしょうか、画面がどんどん変わっていくのは正直疲れましたが、ああいう形で誤魔化さないとこの物語は無理だったんだろうなぁと思います。

陰陽師みたいに、本当に妖怪や妖しと戦うと思っていた人がこの映画をみたら魂消ると思います。

一応、推理物なので、あらかじめご注意ください。

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