驚きの超絶展開をみせるホラー映画の野心作

五人の若者が田舎の山小屋で休日を過ごそうとすると、山小屋には謎の地下室があって、古い日記を読んだらゾンビが蘇って次々と殺されてゆく。

という、まさにド定番な死霊のはらわたみたいな話が、後半、驚きの超絶展開をみせるホラー映画の野心作。

正確にいえば、ネタの半分は最初っからバレている状態で始まります。

謎の会社が、薬やらガスやらを使って若者たちの行動をコントロールしているのです。

怪しげなガソリンスタンドのジジィも仲間だったりします。

この会社が、いったい何のためにこんなことをしているのか?が映画を引っ張る大きな謎となるわけです。

この謎が最後に判明するんですけど、これがバカバカしいぐらいスケールがデカくて、まさかちっぽけな山小屋から始まった話がこんなラストを迎えることになろうとは、想像だにしませんでした。

観ている途中で、なんとなく「まさか・・・」とは思ったんですけど(けっこうヒントが語られるので)本当にそのまさかだったので、あまりにもストレートすぎてビックリ仰天です。

クライマックスに、エイリアンにも勝ったあの人が出てきたのは一番のショックポイントでしたね。マジで!

よく出演したなあと思っちゃいました。暇だったのかな!

あと、主役級でマイティソーが出ていますけど、短髪だとパワーが出ないのか、ゾンビにやられ放題でした。いつ、ソーに変身するのかとソワソワしちゃったのに!製作・脚本が「アベンジャーズ」の人だから、きっとスーパーヒーローがゾンビ倒す映画なんじゃないかと思っ・・・てはいなかったけれども。

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ホラー映画が好きな人ほど斬新に感じる

白衣を着た科学者たちの穏やかな世間話から始まるので、アットホームなホラー映画で、パンケーキを口いっぱいに詰め込んで殺すアメリカ版アンパンマンみたいなのが出るホラーなのかなと思っていましたが、ミヒャエル・ハネケの『ファニー・ゲーム』を彷彿させる穏やかな嫌悪感を抱かせるタイトルロールで思わずニマニマしてしまいました。ただ、これがハネケと似通っていると思ったのはその一瞬だけであり、大きく見るとまったくの別物なのです。ハネケのような性根が腐った下衆ではなく、娯楽に徹した作りになっているので気兼ねなく楽しめます。その上、今までありそうでなかったシチュエーションを重ねることで、パニックモンスター映画の既視感がものの見事に消え失せ、ホラー映画が好きな人ほど斬新に感じるのではないでしょうか。

制作者たちがホラー映画が本当に好きなんだとよくわかる仕草がごまんとあり、特にマイケル・マイヤーズとジェイソンの複合体であるゾンビが出てくることは昇天しそうになるほど嬉しいです。さらに日本のオカルトホラーまで出てくるのでアメリカのホラーだけに特化していないのも好印象。

最近のホラー映画は黄金時代だった80年代ホラーを見て育った人が作っているのが多いからか、その時代性を汲みつつ、自分の特性も活かした作品が多いように感じます。だからといって懐古主義に走らず新しい視点で作っているものが多いです。ホラー映画ほど娯楽性も伴った挑戦的なジャンルはないと思うので、もっとスクリーンでやるようになればいいのにと切に願います。

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