息が苦しくなるような空気感

1ほどの衝撃はなかったけれど、やっぱりこの作品は好きみたいです。

痛々しいほど残忍な殺人トラップ、息が苦しくなるような空気感は、魅力たっぷり。

絶対に1から順番に見ないと理解できない内容ですね。

犯人のジグソウが前半で捕まり、ジグソウと警官とのやりあいも、殺人トラップと並行して進んでいきます。

ジグソウが弱っちいから登場しないでほしかったという意見もあるみたいですが、私は逆に前半で登場して、薄気味悪さ全開で、自分の殺人を棚に上げて哲学を語りまくるというマッドな殺人者というのは嫌いじゃないです。

基本的に被害者はみんな何かしら罪を背負っていて、同情の余地なしという人たちばかりなのですが、だからといって殺して良い訳ではなく、その人たちを殺す(殺す方に仕向ける)ジグソウも被害者たちと同じく勿論悪者であり、そして被害者たちと同じく人間でもある。

絶対的な神の仕業なのではない、ということが逆に、殺人トラップの残忍な怖さを際立たせていると思います。

殺人トラップの方では、1は2人の男が密室に閉じ込められますが、2では8人と人数が増え、家一軒まるごとトラップになっていて、範囲がとにかく広いです。

そのため、一人一人が描ききれてないし、部屋数が多すぎて上手く使えてないないなど、勿体無いなぁというところもちらほら。

8人の内の一人が暴走しちゃって、おかしなことになっちゃうのも、ジグソウの作戦通りといえばそれまでなのですが、成り行きまかせといった感じがしちゃいます。

もっとトラップで人数が減っていく方が良かったです。

絶叫と決断の準備は出来ているか?

ある情報屋が殺された。犯人は連続殺人犯ジグソウ。刑事エリックが現場に踏み込むとそこには「近くで見ろ」とのメッセージが。

現場に残された証拠を頼りにエリックは仲間たちと犯人ジグソウのアジトへと突入。彼はあっけなく逮捕された。

事件は落着と思われたがしかし、アジトのモニターには新しいゲームとその被害者たちの様子が映し出されていたのだ。そこには密室に閉じ込められた男女が8人、彼らは時間内にゲームに勝たなければ毒ガスにより死亡するという。

エリックはその男女の中に自分の息子、ダニエルを発見するのだった・・・!

前作の犯人、ジグソウはいきなり作品の冒頭で逮捕される。

しかしそれで彼の一種のオーラが損なわれることはなく、より得体の知れない魅力を出しているといってよい。

作品はゲームの参加者たちの苦悶と衝突、罠による無残な死、現状への恐怖による混乱を描きながら一方でエリックとジグソウの心理的な攻防も見せる。

誰が生き残るのか?生き残る術とはなにか?なぜ、自分たちが試される?

登場人物たちの疑心暗鬼と悲鳴と痛みが見るものの背筋を凍らせ、時に非常に嫌な共感を覚えさせる。

ちなみにエリックが不器用な息子思いの刑事だと思っていると後半彼への好感度はだだ下がりするだろう。

前作を視聴していた方がラストの演出に興奮できるのは間違いない。

残酷な罠のバリエーション、シナリオ、演出とホラーの続編として良作といってよい。

相変わらずDVDでの監督たちのコメンタリーが楽しい。

痛々しい見た目だけパワーアップ

ソウが面白かっただけに期待してたんですが、やっぱし一作目は超えられませんね。

というよりがっかり。

痛々しい見た目だけパワーアップと言う感じですか。

ハットリ君のほっぺのようなあのお人形が好きだったので、今回もっと出番があればよかったのに、必殺仕事人のお茶汲み人形扱いで残念極まりなし。

あいつが犯人の茶目っ気を表現してたのにね。

もしくはジグソウがもうあの人形に自分の脳を移植してチャッキーになっちゃってたっていう、前作のファンを総裏切りしてB級ホラーになっちゃうのもイカすのにな。

前回は犯人の意図が分からないシチュエーションと、うそぉ〜という反則ぎみのエンディングとあのノコギリを使うのか?!やっぱそういう風に使うのか!?という最終手段が示され続けていたのが抜群によかったんだけど、今回もどんでん返しはあるものの(やっぱりだまされたけど)、反則とまではいかないラストサマーな学園ホラーで見た事のあるラストだったなあ。

もしくは13日の金曜日でジェイソンのフリしてたおじさんみたい。

だいたいあの筋肉お兄さんが無駄に暴走しすぎじゃないだろうか?

視点が常に2つに別れて進行し、ジグソウが前半から出演しちゃってるのも(あ、前回もしちゃってたか)、観客は常に客観的な視点から見てる感じで彼等の緊張感がいまひとつ伝わってこない。

ソウ2としてみなけりゃ、それなりによくできたB級サスペンスなんだけどな。

もっともっと反則技でいいからこれのどこが続編やねん、という映画にしてほしかったなあ。

もっと痛みのベクトルを別の方向に向けても面白かったんでは?

レビュー投稿