静と動の使い分けが抜群にうまい

1のラストから始まりそのまま進行していくのはなかなか斬新に感じた。監督は違うのに1から地続きとなっているにも関わらず違和感が感じられなかったのは脚本としてジョン・カーペンターが引き続き参加しているからだろう。

ストーリー自体は前作からの続きとなっているが、残酷描写はさらに磨きがかかっている。1の殺害シーンは引きの画が多く死にっぷりがどんなものかはっきり見えなかったけど、今回はアップが多く、どんどん死に様を見てくだせぇ、殺し方にも工夫を凝らしたんでさぁ、と製作サイドの人たちが目を爛々と輝かせながら熱く語る姿が目に浮かぶ。

ただ残酷描写が増すことで、1で感じた不安が常につきまとう嫌な気分が薄まることになるので一概に良し悪しは言いきれない。クラシカルな雰囲気がなくなり現在に通じる殺したくてたまらない殺人鬼の衝動が色濃くなっている。

そんな殺人衝動まっしぐらなマイケルに追われるローリー扮するジェイミー・リー・カーティスの魅力が一段と輝いていることがこの映画の焦点なのではないだろうか。確かに1でも恐怖に怯える様子は素晴らしいものであったが、今回での病院内を虚ろな表情で徘徊し、逃げた部屋で眠りこけるシーンの淡々とした様子や、駐車場でがくがくに震えながら助けを呼ぶ戦慄が走るシーンと、静と動の使い分けが抜群にうまい。スクリーム・クイーンと呼ばれているけど、この映画に至っては要所要所でしか叫ばずに声を押し殺すほうが多いように感じられた。

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