常軌を逸した行動に出る異常者に翻弄される

相変わらず韓国映画は冒頭からグッと惹きつけるのが上手い。

そこからの展開のスピード感とお得意のバイオレンス、同時多発的に起こる事象で正に息もつかせない。

特定のラジオ番組が好き過ぎたあまり常軌を逸した行動に出る異常者に翻弄されるサイコスリラーなわけだが、ここまでとはいわないまでも芸能界やスポーツ選手など、所謂有名税を取られている人には他人事ではない映画なのではないだろうか。

ロバート・デ・ニーロが行き過ぎた熱狂的なサポートをする『ザ・ファン』や、偶然知り合いになった大好きな作家を監禁する『ミザリー』など、過去にも偏愛志向を持つ人物を描いた作品は数多くある。

誰でも好きな有名人はいるだろうし、ある境界線を越えないようにしている人が大半を占めてはいるが、その境界線を越えるきっかけというのは思いもよらないところでやってくるかもしれないので明日は我が身。大好きな人に付き纏ったり、夜な夜な住居をうろつくなどするかも、と思いはしたが自分が好きな人といえば萩原健一や内田裕也なので逆襲され、一生歩けない体にされかねないが。

それと、このラジオ番組というのが、映画のワンシーンを切り取ったテーマ曲をかけ続けるものとなっているので、映画音楽が好きな方や純粋に映画が好きな方も存分に楽しめるのでは。あまりに映画に没頭した結果、シネマハスラーのヘビーリスナーだった方が痛く共感した挙げ句、宇多丸さんを執拗に追いかけ回すようなことがあれば是非とも映画化していただきたいものです。

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