イギリスのゾンビ映画はハズレが少ない

イギリスのゾンビ映画といえば、個人的にはゾンビにのめり込むきっかけとなった『28日後』のイメージが強いので、全速力ゾンビが主流だと思っていたが、今作はロメロゾンビのようにノロノロしたオールドスタイルとなっている。

なので、主人公たちの祖父を助けに老人ホームに向かうということからも伺えるように、老人とゾンビの追いかけっこが繰り広げられるのは、スリルがありながらも笑いをこらえるのに必至である。

ゾンビに対してはクラシックな考えを貫いているが、ゾンビに顔を食い千切られてアメコミ風のイラストで始まるオープニングクレジットは『ゾンビランド』を彷彿させるようにスタイリッシュ。昔ながらの設定でありながらも現代風のテイストに仕立て上げているのが非常に巧い。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』ほどではないにしろ、コメディ要素が多いのでキャラ立ちした人物ばかりなのも飽きさせない。例えば、元軍人の喧嘩っぱやいおじいちゃんや、戦争時に負傷した影響で頭に金属加工されたサイコな黒人、緊急時でもナンパすることを欠かさない童貞野郎など。その中でも全身をブラックレザーで固めた女性がジョーン・ジェットのようですこぶるかっこいい。こんな出で立ちで日本刀を振り回しながらウージーを散弾するのを大画面で見ていると惚れ惚れするどころかムービーで撮りたくなってしまう。罪を犯してまで目に焼き付けたい。

イギリスのゾンビ映画はハズレが少ないということを再認識するには十分過ぎるほどの作品となっている。

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