ヒルズ・ハブ・アイズ

ストレートなホラー

放射能によってフリークスになった人々が人を襲って食う、という物騒な内容なため、日本では公開もDVDリリースも危ぶまれていましたが、とにかく面白いホラー映画との評判だったので、僕も楽しみにしていました。

その期待はまったく裏切られない、素晴らしく面白いスプラッター・ホラー映画でした。

前半はショックシーンはほとんど無く、まったりと進みます。しかし、ご安心ください。食人家族の精鋭達がキャンピングカーを襲撃するシーンからはハラハラドキドキの連続で、コレデモカという暴力描写のつるべ打ちです。

特に、巨大斧男の活躍にはシビれます。悪魔のいけにえのレザーフェィスを彷彿させる暴れっぷりです。しかも食人家族は他にもまだまだ居るんですから、襲われる方は大変で、最後の最後まで気は抜けません。

ストーリーに斬新なものはありませんし(リメイクですからね)、意外なオチがあるわけでもないストレートなホラーなため、評価は分かれるかもしれません。しかしホラーとしてちゃんと怖い映画となっている点は大いに評価すべきだと思います。「ハイテンション」でも思いましたが、この監督は緊迫感溢れるシーンを作るのが本当にうまいと思いました。

唯一残念に思ったのは、日本版のDVDはカットされている部分があるようなんですね。確かにグロシーンは少なめに感じましたが、きっと後に完全版を出すつもりなんでしょう。そしてこのバージョンは廉価版に…。最初に買う人が損をするこの売り方は、結局買い控えを助長するだけに思うのですが。

タブー要素のてんこ盛り

舞台はニューメキシコ州の荒野のど真ん中。ここは大昔何度も核実験が行われた場所であり、その影響でその地区では大量に奇形児が発生することとなるのでありました。

そしてこの土地にたまたま旅行に来ていたファミリーが。この旅行が銀婚記念となるお爺ちゃんお婆ちゃん、メガネの旦那とその妻、その娘と息子、そして赤ちゃんとわんこ二匹。

彼らの乗った車は事故を起こし、荒野のど真ん中で立ち往生する羽目に。そんな彼らを何処かから見張る視線がある・・・というのがタイトルの由来ですね。

そしてファミリー達はやがてこのフリークス達に襲われ、次々と犠牲になっていきます。手始めにわんこのビューティは腸引きずり出されて殺されます。お爺ちゃんは頭に星条旗をぶっ刺されます。お婆ちゃんはフリークス達にレイプされそうになった母と娘を救うために犠牲となり、そして母親も頭を銃でブチ抜かれます。赤ちゃんはフリークスに連れ去られます。生き残ったのはメガネ親父と子供二人&わんこのビースト。連れ去られた赤ちゃんを救うため、子供を車に匿った後でお父さんとビーストはフリークス達を追うのですが・・・

ホラー映画のリメイクで一番重要なのは、原作のイメージを壊すことなく如何に精密なグロを描写できるかどうか。その点においてはこの作品、間違いなく観る者のハードルをクリアしてると思います。くだんのフリークス達もホントにいい顔してますしね。エイフェックス・ツインの『Rubber Johnny』みたいな親玉を筆頭に、それぞれキャラの立ったメンツが揃ってます。

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