ファイナルデスティネーション

日常に潜む恐怖

この映画は鑑賞して、しばらくはいつも落ち着かず、心臓に悪いような震えるような、恐怖の感情が頭を支配していました。ホラー映画はもともとあまり得意な方ではなく、いつも怖いもの見たさで見ては、後悔していたのですが、この映画に関しては今まで見たこともない、知性も感じられるような恐怖が印象的です。

まずは、リアルな飛行機事故の映像が恐怖と不安を煽っていきます。こういった映像を見るのは不謹慎ながらワクワクしてしまうところもあるのですが、そんな自分の感情が嫌にもなります。

そして、その飛行機に乗るはずで乗らなかった人たちに次々と恐怖が襲うのですが、この畳みかけていくような、次々とという感じがホラー映画の定番でもあるのでしょうが、恐怖を煽り、心臓が持ちません。

その恐怖の表現が、この映画独特でした。風呂など、もともと入るのが怖くて苦手な場所でターゲットの人物が一人になると、やめてという感じでしたが、そういった日常の至るところで恐怖が襲います。

それは幽霊か何らかの仕業ではあるのでしょうが、物がその積まれ方により、必然的に降ってきたり、パソコンの側に置いてはいけないものを置いたことにより、トラブルが積み重なっていって、死に至るといったリアルなのか仕組まれているのかわからないような、日常で誰にでも潜んでいるような恐怖が描かれます。おかげで、見たばかりのころは物置に物が積まれ過ぎていて、刃物とかが置いてあったりすると、飼い猫は大丈夫かと気になったり、台所に入るのも何となく危険で嫌でした。

風や音楽などの表現も上手で、日常でカーテンが揺れるたびびくびくしてしまったりと、本当に日常生活に支障をきたした映画です。

死のピタゴラ

パリへの修学旅行へ行く高校生のアレックス(デヴォン・サワ)。ところが出発前に、目的地に向かう飛行機が墜落して全員死ぬ、というおそるべき夢を彼は観てしまう。その夢が気になったアレックスは友人6人を巻き添えにして、その飛行機に乗ることを免れます。そしたらこの飛行機がホントに墜落!乗客全員死亡の大惨事!とりあえずアレックスら7人助かってよかったね。

…と思ったら、彼らにも何の因果か不審な事故死が次々と訪れます。死ぬはずだったのに助かったのが神様も気に入らんのか。

やがてその死にも法則があることに気付いたアレックス達。彼らは必死で「死の運命」から逃れようとするのですが…

よくあるホラー映画のようにサイコ殺人鬼やらエイリアンやらモンスターやら、といった明確な敵の姿が見えない分、訪れる死が更に理不尽で恐怖感を煽るのはとても面白いですね。

しかしこの生き残った彼らにも襲いくる死の描写、これが何とも不条理な偶然が重なり過ぎなのが笑えます。ほとんど「ピタゴラスイッチ」の世界。おそらくこの「死のピタゴラ」が、この作品の人気の一つの大きな要因になってるんじゃないかな〜と。

でも、これ助かった人もその後ずっと死の影に怯えて生きていかなきゃならんとか、かなりきっついな。間違いなくヒキるな。でも自宅に居ても安全ではないのか。もうどうしろと。

キャスティングはちょっと知らない人が多いのですが。気になるのはヒロイン:クレア役のアリ・ラーターの顔が四角過ぎるところか。スタイルはなかなか良いんですけどね。

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