謎は「リング」に始まり

監察医である安藤満男は怪死した友人、高山竜司の検死解剖を担当する。
解剖が終わった後、高山の胃の内容物から不審な紙片が発見され、そこには暗号らしき数字の羅列が書き記されていた。
その後、安藤は高山の元助手である高野舞と出会い、高山が死の直前に元妻である淺川玲子と見ると死ぬ呪いのビデオの調査を行っていた事を知る。
やがて安藤は淺川玲子の遺した一連の事件に関する手記を手に入れ、自らも調査に乗り出すことになる。
その頃、高山の死体から天然痘ウィルスに似た未知の伝染ウィルスが発見され、一連の呪いとはこのウィルスが原因だというメカニズムが判明されるが、その感染ルートはビデオを見た者の網膜から体内に感染するという驚愕の事実だった…。
リングの続編という事で期待していましたが、これはホラーではありません。SFサスペンスです。
呪いの解明という事を科学的、医学的検知という視点で作られている為、怖さはほとんどなかった。そういう視点で見れば興味深く楽しめると思いますが。
グロいシーンも多々あり、「おっ!」と思える所もあったが(検死解剖の臓物を抜いた死体)後は話が大きく路線変更、ラブストーリー的になる。
最後は家族愛的になってしまい残念でなりません。
まだリング2の方がホラーの感じがしていたが、それも最後は母性愛的になっていたし…。
佐藤浩市と中谷美紀の絡みなんていらないし、(個人的には中谷美紀は好きだが)貞子は単なる綺麗な悪女であったし、ここまでくると見事です。
やはり、こういった作品は最初の第一作目以降は見ない方が良いのではないかとさえ思ってきます。

続編らしいパワーアップです

映画などで続編が作られた場合、解決したはずの問題が蒸し返されたり、ボスキャラがよりパワーアップして登場したりというのはよくある事で、この『らせん』もその一つだと思います。劇場公開では、リングと同時に上映したという話もありますが、残念ながら私は劇場には行っていません。観たのはDVDになってからで、原作も先に読んでいました。

前作のリングがコテコテのホラーだとしたら、これは科学的な要素も入ってきますから、SFホラーと言っても良いかと思います。それでもやはりしっかり怖いです。リングで助かったかと思った人物が、あっさり死んでいたり、善人と思っていた人間が悪人に寝返っていたりで、貞子はさらに能力を強くして、もうどうしようもありません。内容的には、原作にかなり近付けて描かれていました。

この映画を観た後の感想は、救われないと思う方が多いかも知れませんが。原作のフアンの方はお分かりでしょうが、この後にくる『ループ』という作品を読むと、本当に全ての謎が解けて、スッキリします。ただしこちらは、ホラーというジャンルではなく、完全にSF色の強いものです。また、ある理由から、これは映像にはならないでしょう。なぜなら小説だからこそ可能などんでん返しがあるからです。

私としては原作に惚れ込んでいますので、映画となるとちょっと物足りない部分がありますが、それでも楽しく観れました。そして救われたい気持ちになりたくて、ループをもう一度読みました。

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