単なるサイコホラーよりも更に不条理度は高い

スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作。

間違いなく映画ファンなら押さえておくべき一本。

何の気なしに追い抜いたトラックに延々命を付け狙われる、というシンプルな話を90分飽きさせることなく描き切ったのがホントに画期的だったわけですね。実際に高速道路でデカいトラックにずっと張り付かれてるような緊張感。車を運転する人なら誰しもキツイと思うはず。

スピルバーグ監督作品の持ち味の一つは、この「ドキドキハラハラが止まらない」ってこと。遊園地のアトラクション。この流れが後の『ジョーズ』や『インディ・ジョーンズ』シリーズに繋がってるんだよね。

この映画の最大の魅力は、やはり問題のトラックの運転手のディテールを思い切り省いていること。このせいでトラック自体が一匹のモンスターにしか見えなくなってくる。単なるサイコホラーよりも更に不条理度は高いですよね。

主人公デヴィッド(デニス・ウィーバー)がドライブインで疑心暗鬼になってるシーンも、ホントに良いアクセントになってるんだよな〜。ていうかセールスマンならもう少し上手にカマかけろよって気もするんですが。でも車中でどんどん憔悴していく演技は、こういうオヤジ顔の俳優でないと務まらないですね。

そういえば彼が警察に電話しようと立ち寄ったガススタのおばちゃんが敷地内にガラガラヘビだのタランチュラだのを飼育してる、というのは当時よくあったことなんだろうか。道の駅で爬虫類展やってるような感じ?喜ぶの子供だけだろ!

レビュー投稿