続編というよりはリメイク

本作はあの大傑作『食人族』の続編とのこと。なぜに20年以上の時を経てこの作品に再びスポットを当てようと思ったのかは知りませんが、とりあえずどしても期待はしちゃいますよね。

「視聴率取れたらどんな番組でもおっけー!」ってのはどの国のテレビ業界でも同じ風潮のようで。TVN社も「なんかショッキングな映像撮って流そうぜ!」ってことで美人プロデューサーのグレースに探検隊を編成させ、アマゾン奥地に住む食人部族の生態を探らせることにしました。この番組が予想外の大ヒットで探検隊のみんなはどんどん調子に乗っていきます。

舞台が現代になっててアマゾンで撮った映像が直ぐに茶の間に届くようになったことで、製作サイド及び視聴者の側にも存在する狂気がクローズアップされているのはこの作品の一つの見所かな。

この作品はしかし『食人族』の続編というよりはリメイクと捉えた方がいいのか。ストーリーはまんま同じだしね。しかし前作で取られたPOVの手法は今回使われておらず、画面も下手に小奇麗になったぶん、前作のような衝撃を得るには至らなかった、というのが正直なところ。

有名な「串刺し女」はただの磔になってるし、巨大ウミガメの解体ショーはちっちゃいワニに代わってるし、と映像に微妙なトーンダウンが施されてるのもテンションが下がる原因かw こうして考えるとホント『食人族』って名作だったんだなぁ。

ただ副社長の「真の野蛮人はどっちだ!」という嘆きは前作にも通じるシニカルな名台詞だと思うし、ラストの後味悪さはやはり特筆ものだと思います。

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