イタリアンホラーテイストの和製ホラー

1988年の日本映画「死霊の罠」。

深夜テレビの女性レポーターあてに、女性の殺人ビデオが送られてくる。その場所への道筋も映り、いかにも自分を呼んでいるような内容。真偽を確かめるべく、スタッフ達でその場所に向かう。そこは基地であった廃墟であった。そこで次々惨劇が起こるというあらすじです。まず、ハッとさせられるのは、高めのBGM。それも各シーンシーンで流れてくる。これはまさに当時全盛のイタリアンホラーである。ダリオ・アルジェントやルチオ・フルチがよく使う手法で、迫り来る恐怖をサウンドで効果的に盛り上げている。さらにこのサウンドが恐怖を間延びさせている点までイタリア的。そして合間合間に挿入されるエロ。これもイタリアンホラー的映像。

和製スプラッターといわれているが、グロ描写は80年代だけにちょっと弱め。ラスト近くからはまるで「デモンズ」のような状態。結局殺人鬼だったのか、変体子供が体に取り付いてやったのかよくわからずじまい。あの変体子供はなんだったのかもよくわからずじまい。当時はアメリカンホラー、イタリアンホラー全盛だったので、こんな映画があったことすら知らなかった。実際に見たのは2015年で、何か、斬新に見えたり、懐かしさを感じたりした。映画としては腰をすえて創りこんでいるので見ごたえはあるが、この内容で100分はすこしキツい気もする。70分〜80分に収めて凝縮したほうがインパクトが強いように感じる。日本映画ながら日本映画らしくない映画です。

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