予想外の面白さでした。

最近は日本のホラー映画もあまり怖くなくなってしまったし、あっちゃんだしなあ、一応観てみようかなという気持ちで観ました。
全然期待していなかったのですが、予想外に良かったです。
あっちゃんのこと、なめてました。
思えばかつて出演していたホラー映画の伝染歌でも良い味を出していましたし、こういったちょっと病んでいる女の子の演技は素晴らしいですね。
内容も、最近増えてしまった精神の病気で見えていた妄想・幻覚でしたというオチではなく、しっかりとしたホラーで嬉しかったです。
海外の作品でも妄想・幻覚というのは多いですし、そもそも悪魔という考え方のようですので、日本のホラーでちゃんと幽霊が出てきてくれるのは嬉しいですよね。
ホラーにはかかせない複線や謎も出てきますし、見ていてとてもハラハラします。
成宮さんも冷静でかっこ良い役柄でした。
あまり表情を出さずに演技されているので、怖さが演出されていて良かったです。
キーとなる人が何人か出てくるのですが、どれだけ大事でも殺されてしまうところも日本ホラーらしさが出ていると思います。
途中から、諸悪の根源はこの幽霊!というのが完璧に分かるのですが、それでも怖い。
ドアをはさんで「開けてよー」という流れは王道ですが、王道だからこそ怖いものがありました。
そして子役の子の演技がとても上手です。
ホラー映画に出てくる子役は、あまり有名な子じゃなくても何故か演技がすごいですよね。
全体を通して面白かったのですが、個人的に一番お気に入りのシーンは、あっちゃんが発狂して部屋の床を掻き毟るシーンです。
幽霊が出てくるシーンよりも怖かったかもしれません。

純粋に面白くなかった

クロユリ団地に引っ越して来た前田敦子一家。
お隣さんに挨拶に行くが誰もいない。(かしよりをドアノブにかけておくと夜にはなくなってきた。)
クロユリ団地敷地内にある公園に散歩にいくと砂場で1人で遊んでいるミノルと名乗る男の子と友達になる。
前田敦子は看護師志望で専門学校に通う身。
深夜、隣の住人の物音がうるさくて覗いてみる。
隣の住人は老人で、壁を引っ掻いた状態で死んでいた。
老人の部屋を片付けにきた便利屋、成宮寛貴は「死人の時間と生きている人の時間の流れは違うのだからかかわらないようにね」的なアドバイスをする。
そこから前田敦子の周りで不可思議なことがおこりだす。
死んだ老人の幽霊をみたり、家には荷物自体がなくなっていた。
便利屋・成宮に相談すると、知り合いの霊媒師いるから祓ってもらおうか?的な話をする。
すると、なんと前田敦子一家は随分前に事故で亡くなっていて、前田敦子が勝手に都合よく妄想していたのだー!
純粋に面白くなかった。 ミノルという子がクロユリ団地で不憫な事で死んでしまった悪霊なわけ。
んで、前田敦子はとりつかれて、ミノルと遊ばないと殺されちゃうわけ。知り合いの霊媒師はミノルを追いはらう儀式するから部屋の扉あけんなよー、いいか絶対にあけんなよ?いいか絶っ対にだっ!的、どこかのダチョウ的な事をいうわけだが、前田敦子のお目付け役にうってでた成宮がミノルの話術によって扉を開けてしまうんだけど、相当「幼稚な・古臭い」手なわけ。古典的すぎてね。
あの中田監督(代表作・女優霊、リングシリーズ)だから期待したものの、カメラ効果がしょぼかった。ここでも悪い意味での古典的な使い方をしてる気がした。恐怖を煽る描写に役者にカラーライトをあてるとか。肝心のミノルのクライマックスが80年代アメリカホラー的なノリとか。
チャッキーかよっ!的なね。
いやね、団地って設定は抜群にいいと思うの。老朽化して相当雰囲気あるし。他にもカシヨリなくなってたミステリーとか、老人が爪で壁をひっかいていた謎とか、謎をすべて見せないで観る側に想像させるところとか、そういう本編以外の作りこみはホントに素晴らしいと思う。
和製オ―メンをやりたかったのか貞子をやりたかったのか心霊的な恐怖を撮りたかったのか謎解きホラーをやりたかったのかさっぱりわからなかった。でもやっぱり根幹的な恐怖の中心がミノルなら台無しだと思う。しつこいようだがチャッキー的なギャグにしか見えない。一体誰がコレをみて怖がるのだろう?
本編で色んな伏線があるんだけど、多分、その伏線をえがいたサイドストーリーの方が本編より怖くって面白いんだと思う。

まさかこんな映画とは!

みんながつまらない!とか50円でレンタルしたけど損した!と憤っていると、「そうなんだ、観ないでおこう」と賢明な判断をする人と、どうにも気になってしまう悪趣味な好事家の2タイプに分かれると思います。

残念ながら、自分後者だったのでした。

みんなが結構面白いとか、あっちゃん可愛いとか言ってれば、この映画を観なかったと思います。

タイトルから、まあ団地に幽霊が出て(実際、本物のユーレイが出ます!)ギャアとかいうシロモノだろうというのは、乳幼児でも分かると思いますが、基本的にそういう映画で間違いないです。

ただ、この映画の評判があまり良くないのは、普通にそういう映画を無難に見せればよかったのに、思ってもいない展開になってしまったからでしょう。

序盤は主演の前田敦子さんが延々と映っているだけです。

多分、これまででもっともジックリ彼女の顔を見たと思います。

それでこのあっちゃんですが、映画が進むにつれドンドンと「覚せい剤やめますか。人間やめますか。」状態になっていってしまいます。

気が狂って、病んで、凶暴な表情になるのです。

これがなかなかの迫力!

演技も一気に説得力が増し、なるほど彼女が主演なのは納得という気分になります。

そして、観客の気持ちをはるか遠くに放置して走り去るようなラスト・・・。

まさかこんな映画とは!

彼女のファンほど拳を固めたのではないでしょうか。

私はなかなか面白かったです。

「子供に逃げられる」

「死体を発見する」

「人間をやめる」

そんなあっちゃんを見たい人は是非。

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