パラノーマル・アクティビティ

制作費わずか100万円台

2007年公開の悪魔系ホラー映画。制作費わずか100万円台という非常に低予算の割に、その完成度の高さが話題となった作品。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「REC」で有名なモキュメンタリーという手法が使われており、作中での映像は登場人物がカメラを回しているという設定である。
ストーリーは同棲中のカップルの家で怪奇現象が起こるというものなのだが、このカップルを演じているのが無名の俳優であるし、部屋のセットなども金がかかってないだけに、実に生活感が漂ってB級が故のリアリティも出てくる。そのため、話題になった割には地味なホラーだと感じる人もいるかもしれないが、これは実は凄く計算して作られているのである。最初からむやみに叫んだり血を見せたりして観客をビビらせるのではなく、徐々に怪奇現象が大きくなっていく。悪魔の乗り移った女が、夜中に男が寝ているベッドの横に数時間立っている姿ところなどは、スプラッターの派手な演出をするよりよっぽど不気味である。
だから、大作として観るのではなく、あくまで低予算の良作として観ればいい。
作中で幽霊の専門家のような男が現れて、自分は幽霊の専門家だから悪魔は専門外だ、みたいなことを言って帰ってしまうのだが、欧米では幽霊と悪魔というのは完全に別物なのだろうか。これは、何でもかんでもごちゃ混ぜにしてしまう日本人には分かりにくい感覚である。こういうホラー作品をもっと楽しむためには、自分もキリスト教圏の文化を勉強するべきかもしれない。

予算を豪華にしたら逆に台無しになるホラー

シリーズの第一作目。本編映像をほとんど使わずに、本作の観客が泣き叫んでいる映像を使うというちょっと珍しい映像予告をしていた。(ゲームの話になるけれど、PS4で配信された体験版ホラーゲーム『P.T.』でも似たような映像予告を使っている。)
架空のドキュメンタリー形式、いわゆるモキュメンタリーなのだが、この映画の前後モキュメンタリー形式のホラー映画がけっこう出回っていた。自分が観ただけでも2008年『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』、2009年『REC/レック2』、同じく2009年『THE 4TH KIND フォース・カインド』など。しかしこれらの映画と比べたとき、本作の最大の特徴は素人目に見てもわかる低予算ぶりだ。
まず本作はすべてハンディカメラで撮られている。ロケーションは最後まで主人公の自宅の中であり、外に出ることは一切ないし、カメラアングルも固定されている場面が多い。役者は主人公カップルのミカとケイティの他には数人くらい。そして映画らしい派手な特撮も殆ど無い(まったく無いわけではない。)
しかしこれらの制約は決して本作をチープなものにはしていない。そもそもこの映画のストーリーと設定は、ケイティの身に起きる不可解な心霊現象を記録するために、カメラで撮影するというものだ。モキュメンタリーホラーの金字塔、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や、上記の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』、『REC/レック』などはプロかセミプロのカメラマンが撮影している設定で、機材もしっかりしたもので撮られているだ。一方で本作は、ずぶの素人が家庭用のビデオカメラで撮っているだけの設定である。
モキュメンタリー映画というのは大抵、肝心な怪異を映さなかったりする。これはリアリティを出すための手法でもある。普通のホラー映画でもチープな人形やCGなどが出てくると笑いが起きる。ならば最初から画面に映さなければ良いというわけだ。ここで本作が素人の撮影だという設定が生きてくる。カメラがあさっての方向を向いてしまったり、映像が不鮮明で何が映っているか判らないという事態は、我々がホームビデオを撮影するときにも頻繁に起こることだからだ。
そして本作ではひたすら焦らされるばかりでなく、ひとりでに動くウィジャ盤や衝撃のラストシーンなど、不自然にならない程度に特撮を使った派手な見せ場が用意されている。怪異の原因についても、おそらく悪魔憑きという、一応の解答が示唆されているので、この手の映画にありがちな謎が謎のまま終わるというモヤモヤもない。
グロテスクなシーンなどもまったくないので初心者にもオススメできる映画ではないだろうか。

私的にはあまり好きではありません

ビデオカメラで超常現象を記録して行くという、少しこじんまりとしたホラーです。実際の映像のように撮影されていて、ちょっと苦手な撮影方法ですが、画面に酔うことなく最後まで見ることができましたが、評価は・・・うん、あんまり。という感じです。
見て行くうちに、なんとなくの怖さは伝わってくるのですが、いかんせん淡々とした日常を撮影している風なので、私的にはあまり面白くありませんでした。ちょっと最初の方から退屈してしまう感じです。おそらく制作費はかなりお安いかと。
唯一ドキッとしたところは、悪魔かなにかに取り憑かれている彼女が、寝ている時に突然、足を引っ張られて引きずられて行くシーンでした。人影のようなものが寝室に入って来て、そっと彼女の横に寝ている時もでしたが、ふわっと布団が動くところは、けっこう怖い感じがしました。ドキッとした引きずられて行くシーンは、彼女が突然引きずられて行く時に彼氏の名前を呼ぶのですが、これがけっこう迫真の演技っぽくて、怖い感じが伝わりました。
しかし、このシーンの後のお話しは、なんとなく想像通りの展開で、予想出来てしまったことで怖い感じはなくなって染ましました。ラストシーンも、もう想像してしまった結末だったので、もう少しアッと驚く展開が欲しかったです。
本当の実話ということなら、もっと怖かったと思うのですが、なんだか実話と信じることが出来ない突っ込みどころが多い作品で、とても残念でした。

家でDVDで見たらしょぼいだろうなあ

ノンフィクション記録映画仕立ての作品は、「ブレアウィッチ」で懲りているけれども、アメリカで相当ヒットしていると言うから当時は期待して見に行きました。

公開初日だったからかもしれないけれど、ホラー映画にしては結構お客さんが入っていた。

いつもの感じで30分前に行ったら、もう前3列しか空いてなくてびっくらこいた。期待が高まる。

近年は、やたらとBGMが大きくて、それに驚かされたり、あるいはやたらとグロい映像を見せてインパクトを強くしようとする傾向があって、古き良きホラー映画を愛する私としてはまったくもって遺憾であります。

「パラノーマル・アクティビティ」は、記録映画の体をなしているから、余計なBGMがなくて非常にシンプルな作り。家の中で超常現象が起きるというのも、あり得そうだからこそ恐い。

が、やっぱりね、

「ブレアウィッチ」のときもそうだけれど、悪魔が取り憑いているって言われても、

日本人のオイラにゃ、何も恐くない。エロイムエッサイムエロイムエッサイム、さあ、バランガバランガ・・・の悪魔くん? みたいな。残された足跡が三本指だった段階で、もうガクーですわ。

あれが人間の足跡だったら、多分、もう夜中に一人でトイレ行けなくなってたね。

まあ、映画館で見たのでそれなりに迫力もあったし、ほどほどには楽しめた。でも、家でDVDで見たらしょぼいだろうなあ。ホラー映画マニアとしては見ないわけにはいかなかったけれども、でも、多分もう二度とは見ないかな。

期待していたほどではなかった

部屋の一室をハンディーカメラで撮影するというあまりない手法で撮影された映画で、前評判も高かったので、見るのがとても楽しみでした。

寝室から場面はまったく動かないからか、撮影はたったの七日で終了したそうです。監督もキャストも無名だったそうですが、この映画はヒットしたので知名度は上がっただろうと思います。

私の感想では前半のほとんどはただ寝室を撮影しているだけで、ホラー要素はほぼなかったように思います。ドアが一人手に動いたり、音がドンとなったりしているだけで、怖いとはあまり感じませんでした。

というのもホラーでありながら、幽霊の姿も見えず、場面がその場所から動かないので、恐怖感というものが感じられず、またビジュアル的に静かなのも怖いと感じなかった一つの原因だろうと思います。

ホラー要素が前面に出てきたのは終盤近くになってからで、カップルの女性が何かに取り付かれたように様子がおかしくなったのが印象的ではありました。ただどうして女性に取り付いたのか、幽霊の正体が何だったのかはよく分からないままで、期待していただけにちょっと残念だったなと思います。

せっかく目新しい手法を使っているのにそれを活かしきれておらず、もったいないなとすごく感じました。テレビCMではものすごく怖そうな印象だったのに蓋を開けてみれば思っていたほどでもなく、そもそもホラー映画と呼んでいいのかどうかとも思いました。

本当に残念だなと思います。

今までで一番怖い

この映画は人間が怖いと感じる心理を非常によく研究した映画だと思います。

人間というのは「自分の理解できないもの」にとてつもなく恐怖を感じる生き物だそうです。

たとえば宇宙人や変質者や幽霊などに恐怖を感じるのはそれが自分の常識の範疇を超えた存在だからです。

「何者かわからない」「何をするかわからない」ので身の危険を感じるのでしょう。

この映画はこの「理解できないもの」を現実にありえそうなシチュエーションにこだわり描き出すことによってまるで自分の身に起こっているかのような斬新な恐怖を観客に与えます。

ホラー映画ではしばしば「得体の知れないもの」が出てきますが、何にも特別なことをしていない日常生活にある日突然それが出てくるという臨場感が他の映画とは一線を画しています。

この映画では終始登場人物の家庭用ビデオカメラによってストーリーがすすんでいきます。

ビデオカメラなんてどの家庭にもあるものです。撮影場所は自宅の寝室です。誰もが毎日生活する場所です。こういったごく普通な日常生活の中に突如として「理解できないもの」が侵入してくる様子がカメラに淡々と収められています。夜な夜な何かが寝室に侵入して来るのはわかる。でも姿はみえない。

何をされるかわからない。勝手な想像が恐怖をよりかき立てます。

フィクションとわかっていても本当に起こった出来事なのではと感じてしまいます。なぜならシチュエーションが普段の自分の生活とかぶるからです。とてもリアルなのです。

「こんなことがどこかの家で実際に起こっているかも・・・」と思ってしまいます。

またギャップがきちんと描かれているところもよくできていると思います。

前半は幸せなカップルの生活がビデオカメラにうつしだされていますが、次第に・・・となっていく様は

が加速度的に恐怖を増していると思います。

誰もが驚く衝撃のラスト

私はこの作品を大学の図書館のDVDルームで見ました。あらすじはこうです。ごく一般的な家庭で少し奇妙な現象が起きてしまう、その奇妙な現象が何なのかそれを調べるためにビデオカメラを設置をし、確かめるという話です。

起きているときには奇妙な現象が起きなく夜皆が寝ているときにカメラ視点でその様子を観察するのですが、これがまあ怖い。何日かに渡って撮影するのですがホントに最初は些細な現象で日にちが経っていくとどんどその現象が大きくなっていきます。最初の方はホントに不気味な感じで怖いっと叫ぶほどでは無いのですが、終盤にその最初の不気味な演出が全ては最後に繋がる程最後はビックリします。映画版とDVD版でラストが違うらしくDVD版には二つ入っていたのでどっちも見たのですが、映画版は洒落にならないぐらい怖かったです。図書館で見事に叫んでしまい恥ずかしかった記憶があります。正直最初の方では全く怖くなく見て損をしたなという気持ちだったのですがそれが全て終盤にかけての調味料的な役割をしていてより怖く感じました。

この映画のスゴいところはたった予算100万余りで全米興行収入第一位もとってしまった素晴らしい作品なのです。私みたいに前半で飽きてしまいだれてくる所があると思います。しかしそれこそパラノーマルアクティビティという作品の醍醐味なのです。あのだれてくる部分がより最後を引き立て観客の怖さを煽るのです。前半と終盤で感想が違くなってくると思うので観てない方は是非見てください。

びっくりするくらい怖くない

制作費わずか1万5千ドル、俳優は全身素人、編集は監督の自宅のPCでやりましたという超低コスト映画ながら、クチコミで評判が広がり、最終的に全世界で約2億ドルの興収を叩き出したというお化けコンテンツ。

手持ちカメラを使って撮影したいわゆるモキュメンタリー(嘘ドキュメンタリー)のひとつ。この分野の先駆けといえば何と言っても『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、日本では『放送禁止』シリーズや『ノロイ』なんかが有名。

で、本作。なんか自宅で超常現象っぽいの起きてるらしいからカメラに収めてみようぜ、っていうオーソドックスな設定。で、ベッドルームに設置されたカメラが何か異様なものを映してしまう…というわけなんですが、巷の評価を見ても分かる通り、まぁこれが本当の本当にびっくりするくらい怖くないわけです。

いや、マジで一箇所も無かったんですよ、怖いシーン。いきなり音が出て「わっ!」はあったけど、別にそれ怖いんじゃなくてびっくりしただけだしねぇ。

怖くない理由は、単純にホラー映画として「出来が悪い」から。アメリカも日本もホラー映画はさんざん量産されてきて作る方も観客もある程度の文法は抑えてるわけなんだから、きょうびの観客がこの程度で怖がるわけないって。特に最後のアレ、あれで客が泣き叫ぶと思ってるんなら、厳しい言い方するけどちょっと救いようがないと思う。

超低予算映画があれよあれよと世界へ、という成り行き自体は面白いんだけど、ただそれだけ。金払って観る映像じゃないと断言します。

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