「悪魔のいけにえ」鑑賞。

「悪魔のいけにえ」鑑賞。
トビー・フーパー監督がかの有名なシリアルキラー『エドワード・ハワード・ゲイン』をモデルに描いたのが本作品です。
若い男女の御一行様が田舎町の廃墟を訪れるといったホラー映画によくありがちな設定からはじまる。
後は殺人鬼一家に次々殺害されて行くが、女性1人が逃げ切ると、こういう話です。
しかし、本作品BGMとか恐怖顔アップカットとか特にありません、
淡々と追いかけられて捕まって天井から吊られて切り刻まれたりします。
つまり気の利いた演出も何もなく、ドキュメントを見てるような感じで生々しく話が進んできます。
殺人鬼一家の末っ子は、ジェイソンみたいな仮面を被っていて『レザーフェイス』と呼ばれてます。レザーフェイス。
すんご怖いのになんかかわいい。
大男でチェーンソー持って追いかけて来て最も強そうなのですが一家で一番権力無いです、なので一家の料理担当で、父や兄に叩かれつつ、人間狩りして、人肉ソーセージを作ってます。
作品中、彼が主役的立場を担ってます。
ラストは夕日をバックに、獲物を取り逃して悔しそうな彼のチェーンソーダンスで終わります。
生々しくて怖いという見方をされてる方もいらっしゃいますが、我輩の場合、終始爆笑しながら見てしまいました。
だってコテコテなんだもの。
ちなみに本作は人類史上最悪の映画としてスミソニアン博物館に永久保存されました。これぞまさしくホラー映画の金字塔です!

トビーフーパーの阿鼻叫喚の世界

最怖のホラー映画といわれる「悪魔のいけにえ」です。原題はTexas Chainsaw Massacre(1974年)です。
旅をする若者の一行が、見知らぬ田舎で、ガゾリンがなくなり、ガソリンを探すために立ち寄った家で惨劇に遭う!という今では普通のアメリカンホラーです。
しかし当時はこのような映画はホラー映画ではありませんでした。サスペンスというかサイコ映画ではこのようなパターンはあったと思います。
ですがこの映画は違いました。当時覆面試写会というのがあって、映画の内容を知らされず試写会で映画を見るというものです。この映画を見た多くの観客は途中退席したそうです。
私の場合、はじめて見たのは1980年代のことです。VHSビデオで見ました。実際にあった話のような語りのあるオープニング。映し出される死体。異様な幕開けでした。
途中ヒッチハイクで拾った男の異様な行動。手のひらをナイフで切るのです。ガソリンを探しに行った家で突然登場するレザーフェイス。有無をいわせず振り下ろすハンマー。
囚われた女性は背中をフックで吊るされる。チェーンソーのエンジン音をとどろかせ追い掛け回すレザーフェイス。直接の残虐描写は一切無いにもかかわらず、全体に異様さを
漂わす映像。家族揃ったあまりにも異常といえる一家の食卓。泣き叫ぶ囚われた女性。その女性の眼球の度アップ描写。そして夕日を背にチェーンソーをもったレザーフェイスで終わる
結論出ずの尻切れとんぼのエンディング。
このようにすべて、いままでの映画のパターンを完全にぶち壊した阿鼻叫喚の世界。この映画を撮ったトビーフーパー監督が自分の作品を超えられないように、いまだこの作品を超える
ホラー映画はないと思います。
はじめて見た夜は夢にまで出てきました。この映画をきっかに数多くのこの手の映画が作られました。
すべての始まりがこの映画です。
それほど素晴らしい映画だと思います。

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