トリンギット族のラトル

トリンギット族のラトル

トリンギット族のラトルとは、トリンギット族が作ったといわれるラトルで、その姿が海竜に似ていると言われているオーパーツである。

しかし現在、このラトルに描かれているのは海竜ではなく、トリンギット族の間に伝わる伝説の鳥『サンダーバード』であるという見かたが強まっている。

トリンギット(Tlingit)とはインディアンの一派であり、アラスカ、カナダの先住民族だ。
正しい発音はクリンキット['klɪŋkɪt], もしくはクリンギット['klɪŋgɪt]。もともとはフリンキット(Lingít)[ɬɪŋkɪt]と呼ばれていた。彼らの自称は「リンギット」で、「人間」という意味を持つ。

アラスカからカナダのブリティッシュ・コロンビア、ユーコン川流域の太平洋沿岸の海と山に挟まれた環境に住んでおり、かつては発達した母系の狩猟採集社会を構築していた。

主に鮭やクジラを獲って暮らし、ポトラッチやトーテムポルは彼らの風習である事は意外に知られていない。彼らの話すトリンギット語には数多くの方言があり。豊富な木材資源を基に建築技術が発達し、巨大な木造家屋を作る事が可能であった。

しかし、19世紀末から20世紀初頭にかけ、流入した白人が持ち込んだ伝染病によって、トリンギットをはじめとする一帯のインディアンは壊滅状態となり、村単位で消滅したと言われている。

病死したトリンギットの遺体は、白人によって地面にあけた大穴に無造作に放り込まれ、墓標も立てられないまま1世紀放置され続けていた。

しかし1990年代になって、トリンギットの有志により、葬られた遺体の検分が進められ、1世紀ぶりに遺骨が遺族のもとへと返還されることとなった。

日本のアイヌとは文化共通面が多く、表敬訪日しており、ここ数年来交流が続いている日本ともなじみの深い部族である。

このトリンギット族の間で伝わっていたのが、サンダーバードである。

神話でのサンダーバードは「目から稲妻を放ち、翼を羽ばたかせて嵐を起こす・・・」と伝えられているが、当然ながら額面通りに受け取るような話ではない。
恐らくは自然界への畏敬の念や戒めなどを抽象化した一面を持つのではないかと思うが、日本の伝承でいうなら風神と雷神だろうか?
ただ、ネイティブアメリカンに於けるサンダーバードの存在は、宗教的な意味合いを持たない雷の精霊の総称だとされる。

北米では時々、巨大な鳥のような生物が目撃されており、人を襲った事件さえも報告されている。

また、個体情報についてはカナダ及び全米の複数の州から目撃されている為、ばらつきがあるが、翼開長約3~7mにも達する巨大さだったと証言されており、その事から「ネイティブアメリカン伝承の巨鳥、サンダーバードではないか?」といわれる。

そして、その巨大さからUMA関係では文字通り「ビッグバード」とも呼ばれる。

数あるインディアンの部族のうちトリンギット族には、このサンダーバードの巨大な羽の一枚が動くだけで轟音が雷鳴となり、まばたきひとつで稲妻が走ると信じられていた。

古代のインディアン達には巨鳥サンダーバードは恐れとともに神聖な鳥とされていて、現存するトーテムポールなどにもその姿は残されている。

また、インディアンたちの種族によってはこの世界の創造主ともいわれ崇められていることもあり、アメリカ全土においてこの鳥は神聖な存在である。

では、このラトルにも残された巨鳥サンダーバードの正体は一体何なのか?

現在もっとも有力な説は、約一万年前に絶滅した「テラトルニスコンドル」という説だ。

「テラトルニスコンドル」とは猛禽類の一種でで翼長5mもある巨大な鳥で、体重15kg前後 約180万年前~1万年前の北米と南米に生息しており、人類が装具できた鳥類の中では最大であったとされる。

この鳥をインディアン達は崇め、このラトルに残したのだろうか?

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