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アビドス神殿の壁画は、エジプトにある古代の都市遺跡に刻まれています。黄金色のヒエログリフには、ヘリコプターや潜水艦、飛行機状の図柄が見えることで有名なオーパーツなのです。
炭素年代特定やギリシア文明圏の文献から類推したところ、紀元前1200年以上前から存在していたことになり、当時は飛行機・ヘリコプターの概念すら無かったために非常に奇妙な印象を持っています。言うまでもなく、飛行機やヘリコプター関連の出土品が出てこないので、その珍妙さに拍車をかけています。
有名なものは、アメリカ陸軍が所有するアパッチ型戦闘ヘリによく似たヘリコプターと、アニメにでも出てきそうな曲線美のある姿の飛行機ですが、よく壁画を観察すると、飛行機の下にある砲台のような図柄まで見て取れるのです。とある科学者は戦車だと、とある研究家は砲台だと主張しています。
エジプトで有名なものと言えばピラミッドですが、その手前にあるスフィンクスもまた有名です。実はスフィンクスはピラミッドの誕生よりも古くより存在しているのです。ピラミッドのような大きな建造物がどうやって建造されたかは、まだ厳密には特定されていません。そして、それより古い時代に、どのようにしてスフィンクスを作ることが出来たのかは疑問が残る事案なのです。
霊能者の宜保愛子氏は、番組でエジプトまで出向き霊視をしたことがあります。すると「超能力者のような存在が石の重みを軽くしている。それで楽に建造している」と言ったのです。
このような、古代人に超技術を提供した存在、超能力者のような存在こそが、宇宙人や未来人のことだと主張する研究家も多く存在するのです。当時のエジプト人が、彼らの乗る航空機を見て記念・記録・礼賛のために象形文字にしたという説すらあるのですから。宇宙人や未来人の技術を模したのならば、オーパーツ扱いされても当然だと言えます。
さて、オーパーツであるとう主張がある一方、壁画の作成手順により「たまたま、こうなってしまったもの」がアビドス神殿の壁画だと主張するグループ、研究家もいます。
当時、壁画は王が変わる度に彫り変えられるという習慣があったのです。すると、彫り変える途中で何らかの作業停止命令があったために、偶然の結果として、このような図柄になっているとの主張です。
エジプトの象形文字を専門に研究している人に言わせれば、彫り変え作業はよくよくあったことであり、逆になぜ、ヘリコプターと認識してしまうのか疑問に思ったようです。事実、曲線や長い棒など、比較的単純な図柄でアビドス神殿の壁画は構成されています。
実際のところ、偶然なのか、それとも「何らかの超越的な存在」からの情報なのか、決め手に欠けているのが現状です。だからこそオーパーツとして認知されています。事実、エジプト文明とシュメール文明は謎の多い文明として有名です。
アビドス神殿の壁画の真相は、タイムマシンなどを使って、象形文字を彫っている時代まで遡らないと正しくは認識できないでしょう。もしかしたら、そのタイムマシンでの訪問者を模写したものがアビドス神殿の壁画に残ったという、タイムパラドクス的な現象がアビドス神殿の壁画の真実なのかもしれません。