がしゃどくろ

巨大な、人間の骸骨のような形状の化け物妖怪・・それが「がしゃどくろ」である。
がしゃどくろは、一つの固体ではなく、戦死した者や、野垂れ死にしたものなどの浮かばれない怨念達の集合体が骸骨の姿になったものとされている。
夜中になると、「ガチガチ」という音をたててさまよい歩き、生きている者を見ると襲い掛かり、握りつぶし食べてしまうという。
がしゃどくろは、近年になってから創作された妖怪であり、各地の伝承などのある妖怪とは異なる存在といえる。
1970年前後に刊行された、「妖怪辞典」の類の中で、著者らにより創作された妖怪。
妖怪研究家の村上健司などによれば、書籍「世界怪奇スリラー全集2 世界のモンスター」でに斉藤守弘による記述が初のがしゃどくろ登場だとされている。
その後に水木しげるが「妖怪辞典」や「日本妖怪大全」で取り上げ、広く知られていく事となった。

がしゃどくろの姿の基となったものは、浮世絵師の歌川国芳作「相馬の古内裏」だとされており、水木しげるのがしゃどくろの絵も「相馬の古内裏」が基になっているようだ。

相馬の古内裏は、江戸時代後半に、読本作家の山東京伝が書いた「善知鳥安方忠儀伝」にて歌川国芳が描いた浮世絵である。
『善知烏安方忠義伝』のあらすじ
承平天慶の乱(935年-941年)により、朝廷に反抗して新皇を称した平将門は討ち取られてしまうが、将門の娘でもある滝夜叉姫(たきやしゃひめ)が父の遺志を継ぎ、兵を集め、妖術を駆使し、妖怪どもを操った。
そこで、大宅太郎光国(おおやたろうみつくに)という勇士が、これらを討伐しようとし、滝夜叉姫の妖術に苦戦を強いられるが、ついに勝利することとなった。
この物語の中で、滝夜叉姫が、妖術で呼び出した妖怪が、巨大な骸骨で、その場面の絵が、がしゃどくろの後の絵のモチーフとなった模様。

日本霊異記
「日本霊異記」によると、備後の国のとある所に住んでいた男が、夜の野原で「目が痛い」と不気味なうめき声を聞いたのだった。
そして次の朝、うめき声のした場所で、しゃれこうべを発見するのである。
そのしゃれこうべの目の穴から、たけのこが突き出て生えており、それを取ってあげ、朝飯をしゃれこうべにお供えをした所、恩返しを受けたとされている。
この話に登場したしゃれこうべを、がしゃどくろと混同している傾向があるようだが、がしゃどくろは、近代に創作された妖怪であり、奈良時代に書かれたはずの日本霊異記の話には登場しているはずがなく、日本霊異記は、仏教的な因果応報を説くものなので、がしゃどくろとの関連性はないと思われる。

水木しげるロードでは、がしゃどくろのブロンズ像が設置されており、日本霊異記のどくろの恩返しの影響からなのか、像の前にはお賽銭が供えられている。
ゲゲゲの鬼太郎でのガシャドクロ
登場作品「閻魔危うし!白骨軍団」でのガシャドクロ
巨大な骸骨の妖怪というのは、ゲゲゲの鬼太郎でも同じである。
しかし、こちらのガシャドクロは、強力な呪気を発する呪いのつぼをエネルギー源としているという設定があるようだ。
登場作品「大妖怪がしゃどくろ復活の巻」でのがしゃどくろ
富士の青木ヶ原樹海で死んだ人間達の魂が恨みとなって集まり、巨大な骸骨の妖怪となった。
骨に小便をかけた少年に取り憑き、いじめによる自殺に追い込もうとする。
鬼太郎に一度バラバラにされてしまうのだが、再生し、町を襲撃、人間を食べ、骨に変えて、巨大化していったのだが、妖怪ロープで捕らえられ、妖怪カーのガソリンと、つるべびの炎により火葬される。

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