小豆はかり

小豆はかりは、江戸時代から言い伝えられてきた日本の古い妖怪であり、有名な江戸の怪談集『怪談老の杖』に描かれている妖怪である。
現在は東京都の麻生地方によく現れてはいたずらをしたとされている。

名前はあのあずき研ぎに似ているのだが、その姿は異様で大きな目玉に顔の端から端まで裂けたような口をしており、顔中毛で覆われた
状態からわかるように、沖縄のキジムナーに近い風貌の少し愛嬌のあるような外見の妖怪である。

また姿は見せずに人の家の近くで小豆の音はシャキシャキとさせる妖怪なので、同じ日本の妖怪の小豆とぎに非常に似ている性格の妖怪だが
特に人間に危害を加えることは無くただ大きな音を立てて人を脅かす妖怪であることからユニークで愛嬌のある妖怪と言い伝えられているのだ。

また小豆とぎや小豆洗いが川などに現れるのとは違い、小豆はかりは殆どは民家の中に現れて、天井に現れては
豆をぶちまける大きな物音をさせたり、天井の隙間からごみや紙くずを落としてきたりもする。

もともと小豆はかりは江戸位時代の妖怪だが、現在の東京にある麻布の屋敷に住んでいた侍の家によく出ると言われていたことから
現在のように人を脅かして喜んでいる妖怪の話として語り継がれている。

この妖怪の現れる時の特徴としては最初は小豆をパラパラと撒くような音をさせ、しかし次第にその音が大きくなり
最後には一斗缶の中の小豆を天井中に撒き散らかずような大きさには出させることからイタズラ妖怪などとも言い伝えられており
人々の恐怖の対象にはならなかったようである。

本来茹でていない小豆の豆粒というものは小さいけれど固くて、少量ならパラパラという気にならない程度なのだが、この妖怪はその小豆を撒く量を
徐々に増やして行き、最後には一斗缶の量の小豆をぶちまけるような大音量をさせるものなので、家の人はびっくりするどころか怖がってその家を
出て行ってしまうものもいたと言われているのである。

このことからも、あずきはかりは人間がびっくりして出ていくのを楽しんでいたとも言えるだろう。

その後に残った家にあり食料を食べたり、飲んだりまた空家になった家に、あずきはかりが家の主となり堂々と棲みつくなど
伝説によっては様々な話も見られるようだ。

しかしこの妖怪は一説によれば音を立て人を驚かすのが目的のイタズラ妖怪なので、特に小豆洗いのように言葉も話すことなく人を取って食ったり
襲ったりするようなことも無いので、子供のようにいたずらをする人畜無害な妖怪とも呼ばれているのだ。

そういった人に危害を加えないあずきはかりはもともと音だけ立てる音の怪とされており、人畜無害の妖怪なのだが、
しかし小豆はかりには、はじめは小豆をパラパラと天井にばら撒いて、だんだん大きな音を出し、その家の中の人を追い出して
家をのっとってしまうものもいた説もあるので、性質のわるい妖怪という者もいたようだ。

また小豆を撒き散らすような音をさせるだけではなく、、庭から下駄を鳴らしてカランコロンと歩く音や、庭や風呂場で水を撒くような音をさせたり
手洗い場の水道の水を止めたり出したりするようないたずら音までもさせるようである。

このように姿を見せず人を驚かせるようなことから、海外のポルターガイスト現象によく似た怪奇現象を起こす妖怪であるとも言い伝えられており
またこの妖怪は漫画家・水木しげる氏の故郷である境港のる水木しげるロードのブロンズ像にもなっているので、観光の際には見られるようになっている。

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