くねくね

くねくねとは、主に2003年頃からインターネット上で流布している怪談に登場する妖怪である。
海辺や水田、市街地と様々な場所で出現しており、人間とはかけ離れた動きで体をくねらせるという特徴がある。
遠くから眺める程度では問題無いが、くねくねを詳細が分かる程に見つめ、それが何であるかを理解すると精神に異常をきたすとされている。くねくねを見た瞬間に叫び倒れる者や、呆然とその姿を見つめ、その後白痴となる場合もある。
そして既にくねくねの存在を知っている者から「もしそういう物を見たなら近づいてはいけない」「見てもその事は早く忘れなさい」と警告を受けるといった内容の怪談も多い。呼びかけに反応するといった情報もある。
また、田舎のくねくねは白く、都会のくねくねは黒いといった説もある。
くねくねを目撃したとされる時期は夏季に集中しており、場所は水田などの水辺が圧倒的に多い。

実際にくねくねを目撃した男の話によると、子供の頃、夏休みに母親の田舎へ兄と遊びに行ったそう。
外は晴れていて良い天気だったが、兄と男は外で遊ぶ気がせず家の中で遊んでいたそう。
不意に兄が立ち上がり窓の所へ行ったため、男も続いて窓に進んだ。
兄の視線の先を追いかけてみると、田んぼの所に人が居るのが見えた。その距離から男女の判別はつかなかったが、真っ白な服を着た人が一人で立っていたそう。
あんな所で何をしているのだろうかと見ていると、その白い服を着た人はくねくねと動きだしたそう。踊りかと思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に、とても人間とは思えない関節の曲げ方で、くねくねと体を曲げるのだった。
男は気味が悪くなり、兄に話しかけた。
「ねぇ、あれ何だろう?見える?」
「いや、分からない」
しかし、そう答えた直後、兄はそれが何なのか分かったようだった。
だが、いくら男が「分かったの?教えて?」と聞いても兄は「分かったが、お前は分からない方が良い」と言ったきり、答えてくれなかったそう。
もう一度よく見てみようと窓へ視線を戻すと、白い人の姿は忽然と消えていた。
あれは一体何だったのか、今でも男は分からない。
兄にもう一度聞こうにも、兄は今、知的障害者になってしまっているのだそうだ。

また、市街地でのくねくね目撃情報は以下である。
毎朝ランニングをする習慣のある女性が居た。ランニングの途中、いつも同じ時間同じ場所で一人の若い男性ランナーとすれ違うのだが、その男性が汗を全くかいていない事に気付いた女性は毎朝すれ違う度に不思議に思っていた。
ある朝、女性はその男性がどこまで走るのか確認するべく、男性の後を付けてみる事にしたそう。
男性とすれ違った瞬間、今まで気付かなかっただけなのかは分からないが、何かが男性の手元で光ったのを見た気がした。それから暫く走った後反転し、男性の走った方向へ進路を変えたが、男性は足が速いらしくどこまで行っても見当たらなかった。
そのうち、別の男性が後ろから走ってきたため女性は道を譲った。
まるで何かに引っ張られるようにして走るその男性を見た瞬間、女性はキラキラした細い糸がその男性の体中に絡みついている事、そしてその走る先で、先ほどの若い男性がくねくねと動きながらその糸を手繰り寄せているのを見たそう。
奇怪な光景に女性は思わず反転し元走っていた道へ戻ったため、その引っ張られた男性がどうなったかまでは確認していない。そして、それ以来女性はランニングの習慣をやめている。

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