和歌山県本宮町出身の知り合いから聞いた話。

本宮町に九鬼という地域がある。九鬼からさらに奥に行くと、「八木尾」という集落があるが、ここは元々「八鬼尾」といったらしい。
その昔、八木尾の集落に、九匹の鬼が夜な夜なやって来ては、田畑を荒らし、家畜を喰らい、女子供を攫うなどの悪さを働き、里人を困らせていた。
そこで、永春という土地の郷士が退治に出かけ、名刀でもって、八匹の尻尾を切って倒した。最後に残った鬼の命乞いを聞き入れ、倒した八匹も命は助けてやった。
それから永春は鬼達をこの土地に連れてきて、山の上で一緒に酒盛りをした。
命を助けてもらったお礼に、九匹の鬼達は次のことを約束した。
・今後、この地には雷を落とさない。
・今後、この土地の者には、決して蛭が食い付かないようにする。

こんなことがあって、後にこの地は、九鬼と呼ばれるようになった。

永春と鬼達が酒盛りをした山は、九鬼に今でも残っているそうです。
この鬼達は、尻尾が強調して語られており、今の我々がイメージする姿とは少し違ったのかもしれません。

コメント怖い
0
5
  • コメント
  • 他の投稿