短編2
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隙間……4

「おい、これどうなってるんだよ」

焦って聞く俺にTは

ボソッと呟く。

「…………んだ」

「何だよ聞こえねーよ」

「この話を聞くとさくらさんが来るんだよ!」

「えっ、なっお前」

「俺は後悔すんなよって言ったぞ」

「はぁ?」

ありえねーよ。

俺は半信半疑だった。

ただ押し入れにはめんやらぬよう背けた。

「でもよ、さっき言った通り俺達は関係ないじゃん」

Tはチラリとと俺を見た。

「さくらさんはたくさんの人を呪った。

復讐はすべて果たした。

だがな、世の中の人は世に起きてる犯罪をすべてさくらさんのせいにしていたんだ。

きっとまたさくらさんの呪いに違いないってね。

みんなはさくらさんの呪いを恐れた。

みんなの中では殺人鬼だった。」

「で?ってかなんでお前…そんなに詳しいんだよ」

俺はずっと思っていた。

Tはずっと俺を見つめている。

「……………友達に聞いたんだよ」

嘘だ。

そう思ったけど深く追求するのが怖かった。

不意に押し入れに目がいってしまった。

「うっうぁ…んぐ」

叫びそうにななったがTに口をふうじられた。

女が…いや、さくらさんが恨めしそうに見ている。

その目は殺意のこもっていた。

俺は全身が硬直した。

来るな。

来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな。

ただ、それだけ思っていた。

しばらく女との睨み合い。

痛い。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

突然頭が痛くなった。

割れそうだ。

「うぅ…」

俺は頭を抱えしゃがみ込んだ。

「大丈夫か!?」

Tが俺を支える。

女は表情も変えずにこちらを見ている。

なんで……Tは平気なんだ…。

「何も考えるな!

今すぐ恐怖を忘れろ!」

そんなこと言われたって…。

「うぁああぁぁ!」

あまりの痛さに俺は叫ぶ。

「はやく、はやく恐怖を忘れるんだ。」

Tが俺を急かす。

俺は無心になろうと目を閉じた。

………………………………………………………………………。

それと共に頭の痛みがひいていく。

ふと押し入れに目をやると悲しそうな目をしたさくらさんがいた。

そのまま俺は気を失ったした……。

目を開けた時には朝だった。

Tは俺の横で眠っていた。

押し入れに目をやるときちんと閉まっていた。

俺達は…助かったのか?

なんで…。

終わり。

後書きへ続く。

怖い話投稿:ホラーテラー 桜さん  

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