短編1
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どんな色が好き?

僕が一人公園にいたらおじさんが来た。

おじさんが僕に話しかけてきた。

「ぼうや、ぼうやは一人かい?」

「そうだよ」

「ねぇぼうや、どんな色が好き?」

とおじさんが聞いてきた。

「僕は赤が好き、この前お父さんとお母さんが赤に染まって綺麗だったから」

僕は満面の笑みで答えた。

おじさんは眉間にシワをよせた。

「赤に染まったって何のことかな?」

おじさんは僕に笑いかけた。

「それはおじさんが1番わかるんじゃないかな?」

僕は笑い返した。

「何を言ってるかわからないな」

おじさんは僕をまじまじと見つめた。

瞬間一気に青ざめていった。

「き、君は!」

おじさんは後ずさる。

「おじさんはどんな色が好き?」

僕は隠し持っていた包丁を振りかざす。

ザシュッ。

「赤だよね?」

ザシュッ。

「赤だよね?」

ザシュッ。

「赤だよね?」

ザシュッ。

おじさん、僕を大好きな赤に染めてくれてありがとう。

だからお礼に僕も染めてあげるね。

おじさんが僕達にしたように……。

バイバイ、おじさん。

怖い話投稿:ホラーテラー つばめさん  

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