私の実家は、渚100選にも選ばれている七里〇浜のある街。小学校高学年の時、友達と数人で浜辺の空家群に探索に行った。
そして、使われなくなっていた漁師小屋に入ったりしていた。当然ながら、潮の香りが強く鼻をつく場所だった。最後にある空民家に入った。入った瞬間ビックリして友達と叫びながら逃げた・・・。
10年以上は人が住んでいない状態で畳には砂埃がつもり、ぼろぼろになっていたにも関わらず、仏壇が残されていた。そこには遺影があり、オジサンが写っていた。さすがに何度か地震はあったのに、埃を被ることもなく、遺影はしっかりと立てられていて、こっちを見つめていた。
普通、いくらテーブルなんかは置いて行ったとしても、遺影は持って引っ越しするんじゃないだろうか・・・。 一体、この家には何があったのだろうか。それ以来、浜辺のあの空家群に近づいていない。
怖い話投稿:ホラーテラー サマエルさん
作者怖話