短編2
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換気扇

一人暮らしをしていた時の話です。

日が沈んだ頃に自炊を私はしていました。

うちの換気扇は目の高さぐらいにあるのですが…

隙間というのは怖いもので意識しちゃうとじっと見てしまうんです。

見ちゃいました。

人が換気扇から覗いてるんです。

しかも目が合ってしまったんです。

思わず「うわっ」と声をあげてしまいました。

その瞬間…

ガキッガキッ

換気扇の動きを止めて手の先が出てきました。

ガンッガンッ

隣の窓も叩く音。窓に写る黒い影。

「警察呼びますよ!」と荒げて叫ぶと手は引いていき音は静まりました。

しばらくは恐怖にかられながらも窓に写る黒い影が無くなるのを待ちました。

「チッ」と舌打ちの様な音が聞こえたと思うと黒い影は消えました。

ホッとした瞬間

ドンドンッ ドンドンッ

ガチャガチャッ ガチャガチャッ

玄関の戸を叩く音。ノブを回す音。

私は恐怖からか記憶が飛びました。

気がついた時には泣きながら座り込みへたり込んでいました。

静かな部屋…

ようやく去った…

助かった…

しばらく警戒しましたが全く静かなので外になど出られず冷静になって夜飯を作ろうと思いました。

台所について自炊を再開しました。

うちの換気扇は目の高さぐらいにあるのですが…

隙間というのは怖いもので意識しちゃうと見てしまうんです。

そこには私を見つめる目。

「逃げたと思ったか?」

男の低い声。

何も見ないようにすぐに男の友人を呼びました。私は自分でもびっくりするぐらい冷静でした。

友人が来た頃には誰もいなかったみたいです。

家は怖くて引っ越し今は何もありません。

しかし今でも意識しちゃいます。

換気扇は今住んでる所は高い位置にあるのでいいのですが…

どこかの隙間から…

目が覗いてないか…

あなたの部屋には隙間がありませんか?

怖い話投稿:ホラーテラー 春日井さん  

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