中傷的な言葉は書かないでください。
お願いします。
中学生の頃、私は人を殺してしまった。
直接的ではないけれど私のせいだ。
親友の美佐(仮名)に屋上に呼び出された。
美佐とは別のクラスだった。
私は放課後美佐のいる屋上へと向かった。
「あっ霧!」
美佐は私をみて手を振った。
私も手を振り、美佐のもとへ走る。
「ねぇ霧」
「何?」
「私のことどう思ってる?」
そう言い私にカッターを向けてきた。
「ちょっ!美佐…」
私は思わずあとずさる。
美佐の口から衝撃的な言葉が出てきた。
「ふふ、私ね、いじめられてたんだぁ」
あまりの驚きに目を見開く。そんなこと知らなかった。
だっていつも笑ってたから…。
「驚いた?ねぇ霧、私のことどう思ってる?親友?」
私は何も言えなかった。
美佐は私に向けていたカッターを突然首筋にあてた。
「美佐!」
私が駆け寄る前に美佐はカッターを突き刺した。
ツツーっと美佐の口から血が流れる。
美佐はその場に倒れた。
「美佐!!」
私は美佐に駆け寄る。
美佐は目を見開いたまま動かなかった。
「うわぁあぁああ!」
私は泣き叫んだ。
本当に突然の出来事だったのだ。
そのあとすぐに警察がきて事情調査。
私はすべてを伝えた。
遺書や周りの証言がなかったためいじめはなかったことになっていた。
私のせいだ。
そう何度も責めた。
それから数日がたち隣のクラスの三人が自殺した。
調べでわかったこと、美佐をいじめていた人達だった。
今さら見つかるなんて警察は…。
私は顔は怒りに満ちた。
だけど怒ったところで美佐は帰って来ない。
次の日朝起きた私の横に美佐が立っていた。
「美佐!!」
私の目からは涙がこぼれた。
美佐は無言でなにも言わない。
美佐の顔からは感情を読みとることができなかった。
「美佐?」
美佐が口を開いた。
「私のこと、どう思ってる?」
「親友だよ!!」
「親友か…親友なら…一緒に来てくれるよね?」
美佐は恨みのこもった目で言った。
私はガクガクと震えた。
嫌だ。
死にたくないよ!
「美佐ごめん、本当にごめん!気づいてあげられなくてごめん!」
私は何度も叫んだ。
美佐は私を睨みつけている。
そして今日も。
私はどうしたらいいのだろう……。
怖い話投稿:ホラーテラー 霧さん
作者怖話