短編1
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仕事柄

うちのじいさんは刀を研ぐ職人だった。

もう死んでしまったけど。

私が高校生の頃、職人を辞めた。

ある日の午後だっけな、じいさんとテレビ見ながらお茶飲んでた。

じいさんがボソッと、「また来てるな」って呟いた。

私は「何が?」って聞いたんだ。

そしたら「幽霊だよ」って。

私普通にゾッとした。

何も言えなかった。

そしたらさ、じいさん「毎晩枕元に立って見下ろされてる。たぶん同じ人だな。」 って。

やっぱり仕事柄そうゆうことあるんだなって思った。

じいさんいわく、「わしは人斬った刀ばっかり研いでたからな。怨まれてるんだろう」と。

だけど一緒に住んでて私は幽霊みたことも感じたこともない。

その時のちょっと寂しそうな顔は忘れられない。

じいさん、いろいろおつかれさま。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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