短編2
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通り魔

「最近この辺りで通り魔事件が起きてるらしいぜ」

「まじかよ!?」

「ああ。なんでも無差別に、気に入らないとぶすっと刺して逃げるらしいぜ」

「怖っ!犯人は?」

「なんでも複数らしよ。」

「うわー。逃げようがないじゃん!」

「しかもそいつらイカレてて、刺した後は自殺するんだってさ」

「気持ち悪!そんな奴がこの辺りにいるのかよ」

「嫌だよな。よそ者らしいけど、いい迷惑だぜ。おれらまで避けられるんだからよ」

「ほんとだよ!俺らは地味に働いてるだけなのにさ。」

「この前なんか、近所の人の前を通っただけで避けられたよ」

「俺も子供に泣かれてさー。なにもしてないんだぜ!」

「ひでー話だよな」

「いやな世の中になったもんだ」

「おい、そろそろ時間だ。仕事に戻らねーと。」

「そうだな。あ、帰りに一杯やってかない?」

「いーね!俺なかなか上手いの手に入れたんだ」

「くー!決まりだな!それじゃ後で!」

ブー(アナウンス)

『職業中の皆さんお疲れ様です。本日の仕事は以上となります。明日も一日よろしくお願いします』

「おつかれー!帰ろうぜ!」

「おう!…おい、あれ見よろ。あいつじゃねーか?最近流行ってる通り魔の連中」

「うわ!あいつらだよ。ゴツい体してんなー。目合わせるなよ」

「ああ。とにかく早く帰って一杯飲もうぜ!」

「ママー。蜂が2匹も飛んでるよー!」

「大丈夫よ。あれは蜜蜂だから、何もしなければ安全よ。雀蜂には気をつけてね。」

「はーい」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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