その日僕は不思議な人を見たんだ。
高校3年の夏、当時の僕は毎日夜遅くまで最後の大会に向け練習をしていた。
その日も帰りの電車は10時25分発、慣れ親しんだいつもの電車だった。
毎日同じ電車に乗っていると、同じ時間に乗る人の顔を覚えてくる。
けどその日は少し違った。見たことのない女の人がいたんだ。
普通の格好ならなんとも思わなかったんだろうが、見るからにその格好は変だった。
大きな縦長の鏡を、まるで身を守るように鏡の面を外側に向けて持ち、背中にも大きな鏡をしょっていた。
しかも、真夏だというのに季節はずれの全身厚着。
夜だったしなにより他に人がいなかったのもあり、怖くてできれば近づきたくなかった。
でも僕が乗る電車は反対側のホームなのだ。
だから、階段を使いその女と同じところを通らなければいけなかった。
しかし時間も迫っていたので、迷っている暇もなく、仕方ないのでなるべく離れて通ることにした。
その時だった……。
※もしよければ続けさせて頂きます。
下手な文ですいません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話