中編3
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独白

初めての投稿です。

誤字脱字などございましたら、ご容赦ください。

あんまり怖くないですw

長いので二つに分けます。創作です。

では、どうぞ。

それは男の独白から始まった。

警官は薄暗い部屋の中で男と警官は向かい合い、

ぽつぽつと呟くように語る男の話を真剣な面持ちで聞いている。

「多分、こんなこと誰も信じてくれないでしょうけど・・・」

始まりはそんな言葉だった。

「友人達と遊び半分で百物語を始めたんです。

最初は皆面白がってただけで、あんなことになるとは思いませんでした。」

男の話の内容はこうだった。

友人五人と百物語を始め、何事もなく百話目を迎えた。

興醒めしながら最後の話を終え蝋燭を消しても何も起きない。

時間の無駄だったとか、意外とつまらなかったなどそれぞれのグチを聞きながら

蝋燭も消え、暗くなった部屋に灯りを灯す糸を引っ張った瞬間にそれは起こったという。

「最初は立ちくらみかと思いました。なにぶん、長いこと座ってましたから。」

しかし、男が電灯を点けた瞬間に見たものは正に異常な光景だったという。

「・・・・皆が、私と同じ・・・・顔をしていたんです。」

男はカタカタと椅子がなるほど震えている。

恐らく、握り締めたこぶしの中は汗で濡れいているのだろう。

「皆・・・・私の顔で、私を見ながら笑うんです。ただ、目だけは笑っていませんでした。」

普通なら、嘘、狂言などの形で一笑に伏される様な話を、しかし、警官はただただ黙って聞いていた。

とても信じられる物ではないが、男の話にはそれだけの臨場感と迫力があったのだ。

「その現象は、まるで最後にTが語った話とそっくりでした。」

― ある所に二人組みの男が居て、そいつ等が遊び半分で出るって有名な心霊スポットに行ったんだ。

  まあ、初めてのことで何をしていいかもわからない二人は、

  結局車でゆっくり素通りするだけだったんだけど、

  一つの頭の半分が欠けた地蔵の前を通り過ぎたとき、それは起こったんだ。

  何気なく、運転している友人の顔を見ると、自分の顔になってたんだって。

  それで、のっぺりとした笑顔を貼り付けて、友人に言うんだ。

  ・・・・「オマエガ羨ましい・・・変わってくれ・・・」

  ってね。 ―

「その話に出てくるようなのっぺりとした顔で、話と同じ事を言うんです。

ついには呆然としている私の首に手をかけて同じ言葉を繰り返すんです。

パニックになった私は座っていた椅子で5人の頭を滅多打ちにしました。」

そこまでを一気にまくし立てた男は、少し肩で息をつき、間を開けて言った。

「以上が私の犯行です。とても信じられるものではないと思いますし、私自身信じたくありません。」

思い出して一層恐怖が増したのだろう、男はカタカタと小刻みに震えている。

調書も一通り作り終え、書類を整理した警官は一つため息を付いた。

男の話はとても信じられるものではないし、殺されたのは4人。

本当に5人なら最後の1人はどこに行ったのだろうか?

立ち上がり、部屋を出ようとすると、男が後ろからポツリと声をかけた。

「刑事さん、私はまだ私ですか?」

意味がわからず、振り向くとそこには自分と同じ顔が二つケタケタと笑っている光景があった。

オマエガ羨ましい・・・・変わってくれ・・・・ 

いかがだったでしょうか?

また機会があれば投稿したいと思いますm(ーー)m

怖い話投稿:ホラーテラー とくめいさん  

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