短編2
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お供え物

俺の村には不思議な場所があった

お供え物が消える石碑だ

そこには毎日お供え物が置かれていた

なにを奉っているのかもよくわからないその場所に俺はよく通った

なぜお供え物が消えるのかを突き止める為だ

いや、正確にはなにがお供え物を持っていくのかを見るためだ

しかしなかなか正体を突き止められない

少し目を話した隙にいつもお供え物は消えていた

今日も俺はその場所に向かっていた

今日こそは…そう思いながら歩いていると前から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた

不思議に思いながら歩いて行くと、石碑の前で赤ん坊が泣いていた

すぐに赤ん坊が捨てられたのだと言うことに気付く

ひどいことを…俺は赤ん坊の元へ行こうとした

だが、俺の足は止まる

皮肉にも今日遂になにがお供え物を持っていくのかを見てしまった

赤ん坊の周りの地面から次々にそいつらは這い出してきた

その姿は、むかし絵で見た餓鬼のようだった

そいつらは赤ん坊に喰らいつくとあっという間に骨にしてしまった

俺が動けないでいると、突然指先に激痛が走った

見ると、その餓鬼のようなのの一匹が俺の指をかじっていた

俺はそいつを振り払うと全力で走り出した

村の神社に逃げ込むと、神主に今見たことを話した

すると神主はあそこにまつわる話を聞かせてくれた

あそこには鬼子母神の子供たちが奉られていたらしい

そんな場所に赤ん坊を供えてしまった

恐らくあいつらは、人間の肉欲しさに暴れだすとの事だ

話が終わると神主はどこかに電話をしていた

一時間ほどたつと大量の石榴が届いた

どうやら石榴であいつらを誘きだし封じようという作戦らしい

早速石榴を石碑に運び込んだ

神主の作戦は見事成功

あいつらは次々に封じられていった

全てを封じきっても神主の表情は冴えない

鬼子母神様の怒りをかわねばよいが…そう言うと神主は帰っていった

数日後、神社が火事になり神主は焼死体で発見された

それ以来、あの石碑には近寄っていない

余談だが、石榴は人肉の味がするらしい

一度食べてみてはどうだろうか?

淡々と語ってみました

怖い話投稿:ホラーテラー Mさん  

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