短編1
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昔、祖父さんに聞いたお話です。

まだ小学生中学年くらいの頃になのですが、祖父さんの家に遊びに行った時です。

家の近くに古い神社が在ったのですが、その神社の脇に南京錠の掛かった扉があり、どうも地下に続いているようなんですよ。

好奇心から扉を揺すってみたり、鍵をガチャガチャとしてみたりしたのですが、開かずに断念。

家に帰り、夕飯の後に祖父さんに『神社の横の扉はなに?』と聞くと『お前は知らなくてもいいことなんだよ』と言った後に続けて『いいか?鍵が掛けられている場所というのは、理由もなく掛けられているわけじゃないんだ。無闇に開けようとしたり近づいちゃいけない。必ず意味がある。わかったね?』と。

確かに言われてみればその通りなんですよね。

鍵とは何かを封じる為に掛けるものなんですから。

因みに、何年か後に知ったのですが、神社横の扉は神社で預かった『いわく付き』の品を保管する場所だったそうです。

今回はさっぱり怖い話ではありませんでしたね・・・。

お目汚し失礼致しました。

怖い話投稿:ホラーテラー ドライさん  

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