中編3
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霊感娘

前回、霊感親子で投稿させて頂いた者です。

今回は私の娘に纏わるお話をさせて頂きたいと思います。

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私の母は霊感持ち。

私も子供の頃は頻繁に見えていました。

なので、もしかしたら娘にも…と出産前によく心配していたのを覚えて居ます。

しかし産まれて来たのは何ら周りと変わらない小さなお猿さんのような愛らしい我が子で、私の心配も、「まだ喋らぬ内から心配しても仕方無いか…」といったものとなりました。

しかし、子供が三ヶ月を迎えた頃から私に異変が起こりました。

大人になってから、ハッキリと見る事が無かったアレ等を再び見るようになったのです。

これは正しく、娘の霊感が1番近くに居る私に移ってるんだと思いました。

それ自体は特に珍しい事では無かったので、私の異変は無視しました。

ただ、「やっぱりか…」と思いましたね…。

アレ等はそんな心中の私を放ってはおけないタイプらしく、どこにでも現れました。

娘が近くに居る時にだけ…

ある晩、日課となりつつあった金縛りにあっていました。

軽いアレ等なら無視して寝るとか跳ね返す事が出来るまでに上達?していた私。

一瞬にして、究極最低最悪なアレと分かってしまいました。

その時の事は身体に染み付いてしまったかのように忘れる事が出来ません。

異臭・泥の中の様に重くなった空間・足の先から凍るんじゃないかと思うような、冷たさに痺れ・頭痛に耳鳴りに吐き気。

全ての症状が、まるで小さなシェルターのように私を包んでいる事が分かります。

隣にはスヤスヤ眠る娘の寝息がある事を耳で確認しました。

ホッとしたのもつかの間で、アレの気配が足元にやって来たのを感じました。

少しずつ上へ上へと上がって来て居ると理解出来た時には感覚にして30分が経過して居ました。

本当はもうちょっと短かったのかもって思うのですが、跳ね返す事も無視する事も出来ないこの時だけは、時間なんて言ってられませんでした。

そうしてる内に、天井しか見れない私の視界に、真っ黒な髪がゾワゾワと入るようになりました。

ヤバい、どうしよ、私連れてかれる?ヤバい、娘だけは連れてかんといてー!もし連れてったらお前#¢%※∈§☆£!!

心の中はひたすらパニックですが、母強しとはまさにこの事で、あろう事かアレに対して罵ったのです。

その時、今までの症状がより一層キツくなり、死を覚悟しました。

その瞬間、隣でスヤスヤと眠っていた娘が突然泣き出しました。

 娘が泣き出した途端に、金縛りは嘘の様に解け、私は冷たい汗もそのままに、娘にお礼を言いながらあやしました。

娘は現在小1ですが、見る頻度は大分少なくなったみたいです。

娘には比較的体力のある、元気モリモリな守護霊様がついていてくれてるのかな…と思っています。

――――――

ここまで読んで頂き、有り難うございました。

前回同様、怖さに欠ける内容ですが読んで頂ければ幸いです。

失礼致します。

怖い話投稿:ホラーテラー 咲っちょさん  

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