短編2
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泣かないで

これは私が小学生の時のお話です。

私は人と接するのが苦手でいつも失敗ばかりしてました。

そのせいでいじめられるようになりました。

小学生と言えどとてもひどかったです…。

私は気が弱くていつもみんなに泣きながら謝っていました。

私は心が壊れていき、泣くことも笑うこともできませんでした。

いつも死にたいとばかり考えていました。

親になんてとても言えない。

私はその日、びしょびしょになった洋服を乾かすために公園に行きました。

ブランコに乗っていると、

「どうしたの?」

急に声をかけられ振り向くと若い女の人がいました。

「……………」

私は何を言ったらいいかわからなくて口ごもっていました。

すると女の人が私の頭を撫でてくれました。

どこか懐かしく恋しい感じがしました。

急に涙がでてきて女の人にすがりついて泣きました。

「泣かないで、笑って、あなたの笑顔が大好きなの」

それでも私の涙はとまりませんでした。

気づくと女の人はいませんでした。

私は椅子にもたれていました。

べそをかきながら帰るとお母さんとお父さんが心配して待っててくれていました。

結局乾かなかった私の服を、お母さんが脱がし、私にあちこちついてる傷を見ていろいろと問い詰めてきました。。

私はすべて話ました。

悲しくて、とても悔しかった…。

お母さんは私を抱きしめてくれました。

なぜかあの女の人とかさなりました。

私は転校することになりました。

そして片付けをしているととても古いアルバムがありました。

開くと一枚の写真が落ちました。

見るとそこにはあの女の人がうつっていました。

私は階段を駆け降り、お母さんに聞くとおばあちゃんの若いころの写真だったそうです。

小さいころに死んじゃった私のおばあちゃん。

たくさん可愛がってくれた…。

私は涙がじわじわと滲んできて静かに泣きました。

ありがとう、おばあちゃん。

怖い話投稿:ホラーテラー あずきさん  

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