短編2
  • 表示切替
  • 使い方

恋をしてしまった彼女

私と友達の亜稀(仮名)はカラオケで盛り上がっていた。

その帰り、亜稀は私に好きな人ができたと教えてくれた。

「も~ちょ~かっこいいの!マジやばい」

と照れながら話す亜稀を見てどういう人か気になった。

誰誰と聞いたら亜稀はわかんないと言った。

どうやら一目惚れならしい…。

話したことも目があったこともないらしいのだ。

内心、えぇ!っと思ったが亜稀がデレデレなので黙っていた。

どこで見つけたの?

「うんとね、帰り道にいつもの時間に信号待ちしてるの」

亜稀は時計をみて、

「今なら間に合うから行こう!」

と走りだした。

その場所に向かうが誰もいない。

だけど亜稀はうっとりした顔をしている。

「いないじゃん」

私がそういうと

「何いってんの!?ほらそこにいるじゃん」

と指をさすが、やっぱり誰もいない。

「頑張って話しかけてみる!」

信号が変わり、一直線に走る亜稀。

そして緊張しながら見えない何かに話しかけている。

周りの人もジロジロ亜稀のことを見ていた。

私はダシュッで亜稀のもとに向かい引きずる。

「ちょっと、何?まだ話しの途中何だけど」

「ねぇ、亜稀、誰と話してるの?見えないよ、誰もいないよ!」

「何いってんの?もしかして嫉妬してる」

なんて冗談を言う亜稀に私は真面目に伝えた。

亜稀は信じられないように目をぱちくりさせる。

「でもかっこいいからいいや」

とその彼がいるらしき方向をずっと見つめて亜稀は言った。

えぇえ!!

何言ってんの?

亜稀…どうしちゃったの?

私は亜稀がすごく怖くなって帰ると伝えて帰った。

亜稀とはあれから連絡をしていないです。

私はどうしたらいいのでしょうか…?

亜稀は連れてかれませんよね??

怖い話投稿:ホラーテラー みずきさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ