中編3
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さとしくん

あなたはメリーさんという都市伝説を知っているだろうか?

ある番号に電話をかけるとメリーさんがだんだん近づいてくるアレである。

この話はそのメリーさんとちょっと似た都市伝説を僕らがやって、体験した話である

大学時代、ぼくと野球部仲間のTとHの三人で地元の都市伝説である「さとしくん」というものを大学の部室内でやることになった。

やり方を書くが、やるひとは自己責任で。

まず、自分の携帯電話から328660721という番号にかけ、

かかったら「さとしくんいますか?いたら返事オナシャス!」と言い、そのまま切る。

もし成功すれば、さとしくんなる物が自分の居場所に近づいてくるというのだ。

だだし、逃げた者は確実に死ぬ。

僕たちの出身は皆バラバラで、なおかつこんな都市伝説のようなものが故郷にはなかったので皆、関心をもった。

言い出しっぺのぼくが電話をかけることになった。(当たり前だけど・・

早速ダイヤルする。

しかし、繋がらない 「この番号は現実〜云々」 何度試しても結果は同じだ。

TとNは「やっぱりな〜」とか「だいたい番号がデタラメだよ(笑)」とからかい始めた。

僕はダイヤルし続ける・・

・・・・繋がった・・・・

電話に繋がったが無音状態・・

一応、「さとしくんいますか?いたら返事オナシャス!」と言い、電話を切った。

相変わらずはしゃいでる二人は「演技すんなよ−」「そろそろ帰ろうぜ−」と言い、僕が反論しようとしたその時、

ブブブブブ(僕の着信音?はバイブにしてある

電話がかかってきたのだ。 相手はもちろん、例の番号。

「も、もしもし・・」僕は電話に出た。

二人は「じ、冗談よせよ・・」「悪ふざけすんなよな・・」とは言うものの、先程とは態度が変わっていた。

「ぼく、さとし。いま、いえにいるよ(ボォ-」と言うと、そのまま電話は切れた。

後ろからなにかファンのような音がしていて、さとしくんの声はとても低かった。

また電話がかかる

「いま、えきのちかくだよ(ボォ-」そして消える。

また電話がかかる

「いま、R大学の校門の前にいるよ(ボォ-」

だんだん近づいてきた・・

初めは「いたずらだろ−」などと言っていた友人二人も、もうしゃべらない・・

「いま、校庭にいるよ」

Tが「やばいって!逃げようぜ!!」と言ったが、逃げることはできない。

逃げた者は確実に死ぬからだ。

Tを止めようとしたが流石、我ら野球部のエ−スだけあって、その力に圧倒され、止めることができなかった。

なおも電話は鳴り続ける。

「いま、倉庫の前にいるよ(ボォ-」

ぼくらの部室は確かに外見は倉庫のようなものだ。

「こわい」

Hはそう言って逃げた。

ぼくは怖くて止めることもできなかった。

扉が開いたときにみたさとしくんの姿はまるで巨人で、約四メ−トルの陰茎の形をしたものに手と足がついたものがあった。

「ボォ-やっと会えたねボォ-」

そのあとのことについては覚えていない。

激しいお尻の痛みと共に目が覚めた時、ぼくは病院にいた。警備員に運んでもらったらしい。

警備員によると、見つかった時の格好は皆、全裸で、Tは死んでおり、Hはボォ−と叫びながら校庭でうさぎ跳びをしていたという。(後にHは精神病院に入院することになったらしい)

その後、警察で事情聴取をされた時に聞いた話だが、ここは昔、少年を好む大人たちが少年を犯し、その少年たちに金を与えていた、つまり今で言う売春の盛んな場所であったという。

しかし、次第に売春も廃れていき、その少年たちは皆飢えて死んでいったというのだ。

もしかしたらその怨念があの巨人を作り出したのだろうか・・?

今、ぼくは何もない平和な日々を過ごしています。

ただ、あの時以来、痔が増えました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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