幽霊に取り憑かれたときの対処法

短編2
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幽霊に取り憑かれたときの対処法

短編ちっくです。意味不明な出来ですがよければどうぞ。

親友が、幽霊に取り憑かれたときの対処法を教えてやると言い出してきた。

私は霊感もなくそういうものに対して興味もなかったので遠慮したが、親友はどうしても話したいと言う。

「んじゃ、今から言うから復唱しろよ」

「復唱?何故に?そこまでするなら別に教えてもらわなくてもいいけど」

「良いから良いから。お前バカなんだから復唱しねぇと覚えられねぇだろ?」

「……………」

「さー張り切っていくぞー。まず一つ、自室の四隅に塩を盛る」

「盛り塩をする」

「ちゃんと言え」

「…はいはーい、自室の四隅に塩を盛る」

「二つ、その場所で七時間過ごす。外に出てはならない」

「その場所で七時間過ごす。外に出てはならない」

「三つ、ありがとう」

「ありがとう。…あれ?『ありがとうを言う』とかじゃないの?」

「いいんだよ、それで。はい!これでしゅーりょー」

「これだけ?」

「ああ、これだけ」

「これぐらいなら覚えられるんですけど!」

「まぁまぁ」

「…むー、まぁいいや。あのさ、その代わり聞きたいことがあんだけど」

「何だよ?」

「こういう話を私にしたってことは、アンタ幽霊に憑かれたことあんの?もしかして」

「ああ、つい最近な」

「うわ!本当に?この対処法実践してみた?」

「ああ」

「で、どうなったの?無事解決した?」

「解決?したよ、ああ」

「本当ー?!すごいね!これ効くんだ!」

「ああ、即効で解決したぜ」

親友は笑いながら言った。

「たった今な」

「………はい?」

「なぁ、ありがとうなー素直に復唱してくれて」

「ん?別に言っただけじゃん。お礼言われることじゃないと思うけど」

「ほんっと、助かったんだよ。聞いてくれてさんくす。いやー開放感ってすげぇな」

「…だから、お礼言われることじゃないけどって」

「本当にありがとうな」

「あのさ、意味解らないんだけど」

「解らなくていいよ、成功したんだから」

「………だからっ」

「すっごい困ってたんだよ。首は絞められるわ金縛りにはあうわで死ぬところだった」

「………あ、あのさぁっ」

「なぁ」

「何なの!さっきから意味不明だよ!説明してよ!」

「うるせぇよ。

本当にありがとう。

がんばってな」

親友は笑う。

背筋が悪寒にざわめいた。

ああ、そういうことかと、私は気付いてしまったのだ。

怖い話投稿:ホラーテラー ホラー魂さん  

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えげつない解決方法だな

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