短編2
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3年前に友人が体験した話で、僕もその恐怖の一部に触れた話です。

ちなみに幽霊は出てきません。

当時22歳だった僕と友人。

友人はアパートで一人暮らしだった。

その友人が二十歳の頃から付き合っていた彼女がいた。

友人とその彼女は約2年交際していたが、友人の心変わりにより彼女は別れを告げられた。

彼女は、別れるなら死んでやる!と友人を脅した。

まぁ ここまでならそれなりに耳にする話だと思う。

初めの内は、やり直したい!諦めきれない!などと電話があり、正直面倒くさいと思っていたようだ。

だが次第に彼女の行動はエスカレートしていった。

郵便受けに、私を捨てるなんて許さない!と書かれた紙が何枚もあり。

時にはどれだけ貴方を愛しているか切々と書かれた手紙もあったようだ。

精神的に堪り兼ねた友人は僕に相談をしてきた。

僕が何を言ってあげられるのか、何もアドバイスなんて出来ないかもしれない、ただ話を聞くだけで友人の気持ちが少しでも落ち着けばいい。

そんな気持ちで友人と一緒にアパートへ向かった。

アパートは三階建てで友人の部屋は二階の突き当たりだった。

僕「ん?玄関の前に何かあるぞ」

友人「なんだろな」

特に気にすることなく玄関まで近付いて行くと、そこには片目が無い日本人形が。

しかも人形の両隣には風で倒れない様にロウを垂らして煙草が立てられている。

はっきり言って正直ビビった。

何よりもこの煙草は火を点けて間もない。

彼女は僕達が来るのを待っていたのか?

待っていたとしたら隠れる場所は三階に行く位しかない。

しかも部屋に入るには日本人形と煙草をどかさなければならない。

正直触りたくなかった。

でも友人を見捨てて帰る事も出来ず、日本人形と煙草をごみ捨て場まで持って行った。

愛が憎しみに変わり、その憎しみを向けられ放たれた恐怖を友人を通して教えられた。

男も女も関係なく憎しみを抱いた人間は恐ろしい。

怖い話投稿:ホラーテラー 僕ライコネンさん  

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