こんばんは。
今回は僕の親父から聞いた話です。誤字脱字等ありましたらすみません。
僕の親父は土木関係の仕事をしており、かなり前に体験した話だそうです。
その日も親父は仕事仲間とガードレールを設置する工事をしていたそうです。
(以下親父談。)
ガードレールってさ、まず杭(くい)を打ち込むんだよ。
やっぱり車が衝突しても崖に落ちたりしないように結構深くまで打ち込むんだけど、その打ち込む機械ってのが、岩をも砕くくらいの力を持ってるんだよ。
その日も朝から夕方まで、結構山奥のガードレールを設置してたわけ。
まぁ車の通りもあんまりないし、気長にやってたんだけど、昼過ぎくらいかな。
今日のノルマの半分過ぎたくらいから、カラスが少しずつ周辺に集まってきたんだよ。みんなで気味悪いなぁ、事故起こさないように気を付けようってことになったんだけど。
夕方、もう作業が終盤に差し掛かってきた頃、辺りをみたら、百羽近くのカラスが辺りの木や重機に止まってるんだよ。
さすがに気持ち悪くなってきたんだけど、もう少しで終わるからってみんなでピッチを上げて仕事に取りかかったんだ。
そしたら、杭を打ち込む機械が、突然、ガッガガガって全然進まないんだよ。
岩をも砕く機械がなぜ?故障かな?とも思ったんだけど、どうもそこの場所だけ動かないらしい。
急いでる時になんだよ…って思ったんだけど、とりあえずその一本を残して、他の杭を打ち終えたんだよ。
それで最後に杭が全く刺さらなかった所を見てみたんだけど、スコップはすんなり入るんだよ。
おかしいなって思った瞬間、カラスが一斉に飛び立ったんだよ。全身に鳥肌が立つのを感じたんだけど、ちょうどその時、スコップに何かあたったんだ。
掘り返してみると、、、
綺麗な頭蓋骨が埋まってたんだよ。
みんなその場に呆然と立ち尽くして、とりあえず警察に連絡しようってことになって、その時の現場監督が事情を聞かれたんだけど、結局身元が解らない無縁仏って事で処理されたらしい。
大体、いつも仕事終わると、姉ちゃんのいるお店で夜中まで呑むんだけど、あの日はさすがに仕事終わってからダッシュで家帰ったね。笑
…笑えないっしょっ、、苦笑
ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー サボさん
作者怖話