短編2
  • 表示切替
  • 使い方

第1話『始まり』続き

最後に、仕事をこなして上に認められたら現実に自分の体で戻れる。

と言う事だった。

龍汰「……」

G「まあ、そうなるわな……取り合えず、コレ渡しとくわ」

そう言うと、Gは俺を殺したソノ銃を俺に渡してきた。

そして、Gは何処から出したか、漆黒の刀に持ち変えた。

G「最初の仕事は、自分の母親殺せ」

龍汰「は?」

G「上から呼び出し食らってるからさ、もう行くわ。また明日な」

そう言い残すと、Gは消えた。

龍汰「母親を殺せだと???」

ハハハハハ……

下の階から、

母親の笑い声がする。

俺は母親の笑い声が好きだ。

苦しい時も、母親の笑い声を聞くと安らいだものだ。

気が付くと、俺は自分の母親の頭に銃を突きつけていた。

龍汰「ハ……ハ………俺は…何してんだ?」

母「……」

母はずっと下をうつ向いたまま、動かなかった。そのせいで、母の顔は見えなかった。

ふと、テーブルに視線がいった。

テーブルには、包丁と俺の名が書かれた遺書が置かれていた。

母さん…死ぬつもりだったのか……

母「殺って…自分で死ぬよりかは息子に殺された方がいい」

そう言い残すと、

母さんは顔を上げ、俺を見た。

母さんの目は、ただただ優しかった。

それが痛々しい程伝わった。

龍汰「ヒィヒィヒィヒィヒィ……」

バキン!

母さんは、あの時の茜の様に頭から血を流し、死んだ。

俺は何をしてんだ?

自分の母親だぞ!

俺は知っていた。

親父を殺したのは母さんだと言うことを。

ッ!?

ベットで目が覚めた。

夢か?夢なのか?

あれからの記憶が一切ない。夢…なのか?

俺は居間に行った。

テーブルには、

包丁と遺書が置かれていた。

母さんの姿はなし。

夢じゃなかった。

夢じゃなかった。

夢じゃなかった。

俺は母親を殺した。

何も感じることが出来なかった。

俺は目を瞑り、

二度と目が覚めないことを祈った。

怖い話投稿:ホラーテラー ドラッグさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ